笹生優花はSG:オフ・ザ・ティー“5位” 爆発的な飛距離を武器にホステスVへ スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

笹生優花はSG:オフ・ザ・ティー“5位” 爆発的な飛距離を武器にホステスVへ スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント

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笹生優花はSG:オフ・ザ・ティー“5位” 爆発的な飛距離を武器にホステスVへ スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント
  • 笹生優花はSG:オフ・ザ・ティー“5位” 爆発的な飛距離を武器にホステスVへ スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント

女子ゴルフツアー第31戦「スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント」は6日、静岡県の東名カントリークラブ(6590ヤード、パー72)で開幕する。2021年大会は渋野日向子、22年大会は小祝さくらと、2大会連続で黄金世代が優勝した。

ディフェンディングチャンピオンとして今大会を迎える小祝は9月のゴルフ5レディスから3週連続で2位(タイ含む)に入るなど好調を維持しており、優勝候補の一人に挙げられる。日本女子オープンで今季シーズン中の腰の手術からの復活優勝を遂げた原英莉花も上位に顔を出しそうだ。

そんな中、今大会が日本ツアー今季2戦目の参戦となる21年の全米女子オープンチャンピオン、笹生優花に注目したい。

今季一時の不調から抜け出し、メジャー2戦で優勝争いに加わるなど好調で、日本で優勝をかっさらって行っても不思議ではない。笹生は、ホンダ所属の岩井明愛岩井千怜ツインズとともにホンダ契約のホステスプロとしての出場となる。

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■今季メジャーで2度の優勝争い

今季は3月から5月にかけての4戦連続予選落ちを喫していた。しかし、そこから調子を上げ、5戦して4度のトップ10入り。その中には全米女子プロゴルフ選手権とエビアンチャンピオンシップのメジャー2大会も含まれており、それぞれ優勝争いに加わり2位と3位タイだった。

その後も好調を維持。8月の全英女子オープンは予選落ちとなったが、翌週のCPKC女子オープンは初日首位発進で8位タイフィニッシュ、9月に入ってからもクローガークイーンシティチャンピオンシップで優勝争いに加わり5位タイでフィニッシュしている。

先週のウォルマートNWアーカンソー選手権は、最終的には23位タイだったものの、初日はトップと1打差の2位タイ発進。

上位争いできる状態で、日本にやってきていると見て良いだろう。

■SG:オフ・ザ・ティー 今季5位、昨季3位

笹生の魅力は爆発的な飛距離。今季現時点のドライビングディスタンスは272.74ヤードで9位、昨季は275.61ヤードで3位だった。

日本ツアーを主戦場にしていた時から飛距離で圧倒していた。すでに米ツアーに数多く参戦していた20-21シーズンは、規定ラウンド数不足でランキング対象外ではあるものの、日本ツアーのドライビングディスタンスで262.00ヤードを記録。これは1位相当の記録だ。

22年シーズンは日本ツアー出場が2試合にとどまったが、267.44ヤードを記録。今季は現時点で、出場が3月のTポイント×ENEOSの1試合だけだが261.33ヤードを記録した。

すべてのシーズンで260ヤードを超えている。ちなみに、Tポイント×ENEOSのドライビングディスタンス順位は当然1位だ。

米ツアーのフェアウェイキープ率は今季現時点、69.10%で109位、昨季は67.80%で132位。いずれも下位だが、飛距離がトップレベルの選手にしては精度が低くない。ドライバーショットの貢献度を示すストロークゲインド:オフ・ザ・ティーは現時点で5位。昨季は3位だった。

笹生はドライバーショットでアドバンテージを得ながら米ツアーを戦っているが、スタンレーレディスホンダではこのドライバーショットが、より一層武器になる。

過去4年のスタンレーレディス優勝者はドライバー巧者。皆、ドライビングディスタンス順位とフェアウェイキープ率順位を合算した値であるトータルドライビングでは、上位にランキングしていた。

小祝は22年のドライビングディスタンスが21位で、フェアウェイキープ率が47位。トータルドライビングが15位だった。

渋野は規定ラウンド数不足のためランキング対象外だが、20-21シーズンのドライビングディスタンスが15位相当で、フェアウェイキープ率が28位相当。トータルドライビングは3位タイ相当だった。

稲見の20-21シーズンのドライビングディスタンスは33位で、フェアウェイキープ率が10位。トータルドライビングは3位タイだった。

19年大会優勝者の黄アルムの同シーズンのドライビングディスタンスは43位で、フェアウェイキープ率は13位。トータルドライビングは13位だった。

スタンレーレディス歴代優勝者のスタッツ

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■2020年大会は12位タイ

今季の日本ツアー唯一の参戦となっている3月のTポイント×ENEOSは2位。今季米ツアー初戦から数えて4戦目だった。米ツアー初戦から3戦目は、6位タイ、20位タイ、6位。この安定した成績を残している力をTポイント×ENEOSでは随所に見せていた。

スタンレーレディスは20年大会に出場して12位タイ。米ツアーで揉まれ力をつけている上にコースを経験済みだ。

前週の米ツアーに出場しており、スケジュール的に難しさがあるものの、3日間大会ということもあり問題無いだろう。

日本とフィリピンの2重国籍だった笹生は、東京五輪にはフィリピン代表で出場。五輪後、日本国籍となり、パリ五輪で日本代表を狙う立場となった。

現在世界ランキングは日本勢4番手だが1番手の畑岡奈紗とは僅差。パリ五輪には日本のエースとして臨んでいるかもしれない笹生の貴重な日本でのプレーに注目だ。

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著者プロフィール

野洲明●ゴルフ活動家

各種スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。より深くプロゴルフを楽しむためのデータを活用した記事、多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとにした論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。ラジオドラマ脚本執筆歴もあり。

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