ボクシング元バンタム級4団体統一王者の井上尚弥は25日、東京・有明アリーナで開催された「NTTドコモPresents WBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ スティーブン・フルトン VS 井上尚弥」でWBC・WBO王者のスティーブン・フルトン（米国）と対戦。8ラウンド1分14秒でTKO勝ちし、転向後初戦にして2団体の世界王座を獲得した。
◆【実際のKOシーン】井上尚弥がスティーブン・フルトンを追い込み、右ストレートが炸裂
■「彼は強かった」とフルトン
試合後、両選手ともに記者会見に臨み、それぞれの感触を語った。
敗れたフルトンは「負けたことは残念だが、悪い気分ではない。（井上は）素晴らしい選手。彼が勝つべき日だったのかもしれない」とまずは相手を称えた。
その上で、敵陣での試合について「勝っても負けてもチャンピオンだと思っているから」と語り、「試合中に当たったボディへのジャブは見えなかった。パワーというよりタイミングだったと思う。彼は強かったがサプライズはなかった」と敗戦の弁を述べた。
一方の井上は「気持ちいい最高の日になりました。階級の壁は感じず戦うことができた。全然、スーパーバンタム級でやれるなと思いました」と勝利を噛み締めた。
また試合展開については、4ラウンドまで「1、2、3しっかりポイント譲らず戦って、フルトンが出てこないといけない展開を作りたかった。身長リーチではフルトンが有利ですけど距離感では自分が（勝った）」と勝因を振り返った。
4団体統一戦については「こちらはやる気でいるのでタパレス陣営と交渉がまとまれば…」と今後は相手陣営次第という見解を語った。
◆井上尚弥、8R1分14秒TKO勝ち “右ストレート”でフルトン圧倒し世界4階級制覇 2階級4団体統一へ前進
◆井上尚弥、自分は「スーパーバンタム級最強と言える」 残り2本をかけて「年内やりましょう！」と宣言
◆【速報中】「井上尚弥 vs. スティーブン・フルトン」両者の戦績、試合結果、中継情報一覧
文●SPREAD編集部
