女子ゴルフの海外メジャー第3戦「全米女子オープン」（カリフォルニア州・ペブルビーチ・ゴルフリンクス／6509ヤード、パー72）は8日（日本時間9日）、第3ラウンドが行われ、畑岡奈紗が6バーディ、ノーボギーの66で回り、通算7アンダーで単独首位に立った。1打差6アンダー2位にアライセン・カーパズ（米国）がつけている。古江彩佳は1オーバー9位タイに踏みとどまった。
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■畑岡、ただ一人ボギーフリーのラウンド
過去最多22人の日本人選手が参戦したが、決勝ラウンド進出を決めたのは11人。
その最上位、6打差1アンダー5位タイから出た畑岡は1番バーディ発進。6番パー5、バンカーからの3打目を見事に寄せてバーディ。2つ伸ばしてバックナインへと向かった。
後半10番、ピン奥からの長いバーディパットを沈めバーディ。13番でもピン右手前から決めてバーディ、この時点でトップと1打差に迫る。
その後もスコアを落とすことなく、難関16番を迎える。2打目がグリーン奥にこぼれ、3打目のアプローチ。ウェッジを小さく振り抜くと、ボールはスライスラインに乗ってカップに吸い込まれるチップインバーディ。ギャラリーを大いに沸かせた。
続く17番、3.5メートルの微妙なラインを読み切り連続バーディ、ついに首位を捕らえた。最終18番はパーをセーブし、この日のベストスコアとなる66と完璧なゴルフを見せた。ボギーフリーでのラウンドは畑岡ただ一人だった。
畑岡と同じく首位タイにいたカーパズが最終18番で落としたため、畑岡は単独首位に浮上。明日最終日はカーパズと、最終組で回る。
7打差イーブンパー7位タイで出た古江は、4番でバーディが先行。しかし、難しい8番、9番連続ボギーで1打落として後半へ。インに入って我慢の時間が続く。ボギーは打たないものの、バーディも来ない。結局、最後までパーで耐え続け、1オーバーに踏みとどまった。
12打差5オーバー47位タイから出た木下彩は、4バーディ、3ボギーの71、1アンダーで回り、19位タイまで順位を上げた。
10打差3オーバー26位タイで出た笹生優花は、アウトを2イーグル、2ボギー。折り返して10番バーディで、一時はイーブンパーまでスコアを戻したが、11番でトリプルボギー、13番でダブルボギー、16番ボギーと崩れ、この日3つスコアを落とした。
2021年大会、プレーオフで涙をのんだ畑岡に、絶好のリベンジの機会が訪れた。とはいえ、難コース「ペブルビーチ・ゴルフリンクス」では最後まで何が起こるか分からない。悲願のメジャー制覇なるのか、吉報を待ちたい。
■主な上位選手と日本人選手順位
主な上位選手と日本人選手の順位は以下の通り。
1位／7アンダー／畑岡奈紗2位／6アンダー／アライセン・カーパズ（米国）3位タイ／4アンダー／キム・ヒョージュ（韓国）、ベイリー・ターディー（米国）5位タイ／2アンダー／申ジエ（韓国）、ユ・ヘラン（韓国）9位タイ／1オーバー／古江彩佳19位タイ／4オーバー／木下彩38位タイ／6オーバー／笹生優花45位タイ／7オーバー／西郷真央50位タイ／8オーバー／岩井千怜60位タイ／10オーバー／三ヶ島かな66位タイ／12オーバー／川﨑春花、佐藤心結、野村敏京70位タイ／13オーバー／勝みなみ
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文●河野道久
What. A. Shot! 🚀
Nasa Hataoka chips in for her 5th birdie of the day at Pebble Beach!
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pic.twitter.com/TPwsJfXaqk— LPGA (@LPGA) July 9, 2023
