【MLB】「メジャー史上もっとも痛みを伴う決断をする時が来た」エンゼルス急失速で大谷翔平のトレード報道が再過熱 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【MLB】「メジャー史上もっとも痛みを伴う決断をする時が来た」エンゼルス急失速で大谷翔平のトレード報道が再過熱

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【MLB】「メジャー史上もっとも痛みを伴う決断をする時が来た」エンゼルス急失速で大谷翔平のトレード報道が再過熱
  • 【MLB】「メジャー史上もっとも痛みを伴う決断をする時が来た」エンゼルス急失速で大谷翔平のトレード報道が再過熱

8月1日(日本時間2日)のトレード期限まで1カ月を切り、大谷翔平ロサンゼルス・エンゼルス)の去就報道が再過熱している。

6月には球団オーナーのアルテ・モレノ氏やペリー・ミナシアンGMがそろって今夏のトレードを否定していたが、チームの急失速に伴い不穏な空気が漂い始めた。ポストシーズン進出が遠のくなか、「勝てるチームでプレーしたい」と話す大谷をこのまま維持する意味はあるのか。チームに対して現実的な判断を求める声が高まっている。

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■ポストシーズン進出争いに黄色信号

敵地でサンディエゴ・パドレスとの3連戦に臨んだエンゼルスは、同一カード3連敗という結果に終わった。これでオールスターゲームまでの前半戦は、ロサンゼルス・ドジャースとの2試合を残すのみ。エンゼルスはここまで89試合で45勝44敗の貯金1。かろうじて勝率5割を超えているものの、最近8試合で7敗を喫し、最大「8」あった貯金も急減した。

ア・リーグ西地区では首位テキサス・レンジャーズに6.5ゲーム差の3位にとどまり、ワイルドカード争いでも進出圏内のニューヨーク・ヤンキースとトロント・ブルージェイズに3.5ゲーム差をつけられた。

ポストシーズン進出へ向けて、まさに黄色信号が灯った状態となっているエンゼルス。6月にはワイルドカード争いで2位に浮上しながら、状況は徐々に悪化。それに伴い、一度は「今夏のトレードはなし」で落ち着いていた大谷の去就報道も再過熱してきた。

大谷ファンを公言し、『FOX Sports』でアナリストを務めるベン・バーランダー氏は「エンゼルスは大谷翔平のトレードというMLB史上もっとも痛みを伴う決断をする時が来た」と発言。6月まではエンゼルスのポストシーズン進出に希望を持ち、大谷のトレードについても否定的だったことを認めた上で、最近の失速を目の当たりにして考えを改めたことを明かした。

■大谷と若手有望株のトレードを推奨

同氏はまず「(骨折で)マイク・トラウトが長期離脱している間に、エンゼルスはプレーオフレースから脱落する恐れがある」とし、チームが上昇する可能性は低いと判断。その上で、3カ月後にはフリーエージェント(FA)となり、チームを去ることが濃厚とされる大谷についても「ポストシーズン争いから脱落したチームが、このまま彼をキープすることには意味はない」と指摘。オフに何の見返りもなく大谷を手放すより、今夏のトレードで若手有望株を手に入れ、チーム再編へ向かうことを推奨した。ただ、やはり心境は複雑で「大谷のトレードがファンにとってどれほどフラストレーションの溜まることなのか、私は理解している」とも付け加え、賛否両論があることを認めていた。

一方、『CBS SPORTS』は、マックス・シャーザー(ニューヨーク・メッツ)らトレードの可能性のある20人を掲載したが、大谷の名前はなかった。ただ、記事は「当面見送り」とし、「もしかしたら8月1日までの間に(チーム状態の)底が抜けて、エンゼルスがスタンスを変えなければならなくなるかもしれない」と記し、予断は許さないと強調した。

通常、ポストシーズン進出争いから脱落したチームは夏のトレード市場で売り手となり、視線は来季のチーム編成に向く。一方、ポストシーズン進出の可能性が残るチームは、市場で買い手となり、シーズン後半戦へ向けて補強していく。果たしてエンゼルスは、売り手か買い手か。売り手になれば、大谷の名前が出てくることは避けられない。球団幹部の判断に注目が集まっている。

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文●SPREAD編集部

《SPREAD》
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