【帝王賞/馬連4点勝負】メイショウハリオとテーオーケインズは“相手”まで 本命◎は「コース巧者」の盲点 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【帝王賞/馬連4点勝負】メイショウハリオとテーオーケインズは“相手”まで 本命◎は「コース巧者」の盲点

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【帝王賞/馬連4点勝負】メイショウハリオとテーオーケインズは“相手”まで 本命◎は「コース巧者」の盲点
  • 【帝王賞/馬連4点勝負】メイショウハリオとテーオーケインズは“相手”まで 本命◎は「コース巧者」の盲点

28日、大井競馬場で上半期のダート総決算、帝王賞(JpnI、ダ2000m)が行われる。今年はメイショウハリオテーオーケインズと、過去2年の帝王賞覇者が揃い踏み。加えて、ノットゥルノジュンライトボルトといったGI馬や、世界を股にかけて活躍するクラウンプライドなど、ダートの強者が集結し、頂上決戦らしい、熱い戦いが期待される。ここでは有力馬、穴馬などを紐解いていきたい。

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■4歳のノットゥルノが得意舞台で輝く

12頭立てで行われる今回、地方勢はやや手薄なメンバーとなり、7頭が参戦する中央勢による争いとなるだろう。しかも、4歳馬2頭vs6歳馬5頭という構図。これからダート界を背負っていく活きのいい若馬か、経験値で上回るベテランの域に達した馬が返り討ちを打つか、そんな戦いとなりそうだ。

過去10年の帝王賞で、年齢別成績を見てみると、4歳が【5.3.1.11】で、8連対は年齢別では最多の数字。一方、6歳は【2.1.1.20】と好走歴はあるものの、良績は2016年以前に集中しており、17年以降は複勝圏内にすら入っておらず割り引き材料。近6年で4勝している4歳馬を中心に考えていきたい。

ノットゥルノは、今回と同舞台となる、昨年のジャパンダートダービー覇者。以降5戦して勝ち星には見放されており、掲示板外が4回と、あまり強調できる成績を残せていないが、チャンピオンズCや川崎記念は不得手な左回り、前走平安Sはプラス12キロでの出走で、明らかに太め残りだった。

今回は同馬が最も力を発揮できる、大井2000mという舞台が一番の強調材料。昨年暮れの東京大賞典では、ドバイワールドCを制したウシュバテソーロに、0秒3差の2着、3着に敗れたメイショウハリオは、0秒5差も離しており、この舞台なら強豪相手でも十分に太刀打ちできる。

もう1頭の4歳馬クラウンプライドは、昨年のJBCクラシック、チャンピオンズCで連続2着、今年はサウジC、ドバイワールドCでともに5着に健闘し、世界のトップレベルで戦ってきた実績は大きくモノを言う存在だ。

海外遠征からの帰国初戦となるが、昨年もケンタッキーダービーから、帰国初戦となる日本テレビ盃で2着に好走しているように、遠征慣れしているので問題はないだろう。懸念材料は、キャリアのほとんどが左回りでのレースで、勝ってはいるが、右回りは2歳時の一戦のみという点。大井コースへの対応がカギとなるだろう。

■テーオーは走る番、メイショウは臨戦過程が…

6歳勢は、帝王賞馬2騎が、やはり注目の存在。上位に取りたいのはテーオーケインズだ。前走のドバイワールドCでは、世界の強豪を相手に、しぶとく脚を伸ばして4着に粘り込み、前記クラウンプライドには4馬身も離している。

一昨年に帝王賞を制して以降、きれいに好走と凡走を繰り返しており、買い時が分かりやすいタイプで、今回は好走する番。いまだかつて連覇を果たした馬が現れていない帝王賞だが、ホッコータルマエのように、隔年制覇の例はあるので、同馬が達成する可能性は十分。昨年はサウジCに遠征し、帰国初戦の平安Sで勝利しており、海外遠征帰りの心配もなさそうだ。

一方、史上初の連覇を狙うのがメイショウハリオ。前走のかしわ記念では、後方から鋭い決め手を発揮して差し切り勝ちを果たし、これまでのイメージを一変させる走りを披露した。より一層切れ味に磨きがかかり、充実一途の印象だが、今年2戦、マイルで好走しているところを見ると、距離適性がややマイラーに寄ってきている節がある。

過去10年の帝王賞、前走のレース別成績で、かしわ記念組は4勝2着3回3着2回と、主要なレースの中では好成績を残している。しかし、良績は2016年以前に集中しており、近年は傾向が変化。18年にゴールドドリームが勝って以降、前走かしわ記念組はすべて馬券圏外に沈んでおり、この点はメイショウハリオにとって懸念材料だ。連覇の難しさも加味すると、頭勝負には狙いにくい1頭となる。

■キズナ産駒の初のダートビッグタイトル獲得を期待

過去10年の人気別成績を見てみると、1番人気は【1.5.1.3】と信頼度はいまひとつ。それでも、2013~20年の8年間で6回が馬連配当3ケタ台と、比較的堅い決着に収まる傾向にあった。しかし、一昨年は3連単が約238万円、昨年も馬単、3連単が万馬券と、人気薄の台頭が目立つレースに様変わりしている。

今年もスンナリと人気サイドの決着とはならないと見て、ノットゥルノから中心に考えたい。最も良績のある4歳馬、さらに大井巧者にも関わらず、近走の成績から考えて、そこまで人気にはならないのなら、配当妙味がたっぷり。ここで勝てなければいつ勝つの? というくらい、一発を狙いたい舞台だ。

相手は同じく4歳のクラウンプライドに、帝王賞馬2騎、テーオーケインズとメイショウハリオを押さえたいが、人気次第では懸念材料の多いメイショウハリオのほうは、バッサリ切る手もありだろう。

チャンピオンズC覇者ジュンライトボルトも、力のある所は認めるが、やはりサウスポーである点は否めず、右回りの大井で実力を発揮できるか疑問符がつく。しかも、こちらは初めての海外遠征帰り。かつては2021年のチュウワウィザードが、ドバイワールドC2着から帝王賞6着に敗れており、海外遠征からの帰国初戦は難しい面があるので、今回は切りたい。

5連勝中と勢いのあるプロミストウォリアは、逃げて結果を残してきた馬。過去10年、帝王賞で逃げ切り勝ちを果たした馬はおらず、ここでは少し家賃が高いか。

むしろ好走歴の多い、平安Sをステップに臨戦してきた、ハギノアレグリアスのほうを穴で一考。重賞は名古屋大賞典の1勝のみだが、これまでダートは12戦して、一度しか掲示板を外しておらず、底を見せていない。6歳だが、途中に1年8カ月の休養を挟んでおり、まだまだフレッシュなのも魅力の一つ。キズナのファーストクロップだが、遅れてきたダートの大物になるかもしれず、先物買いで相手に加えておきたい。

◎(5)ノットゥルノ◯(2)クラウンプライド▲(1)テーオーケインズ△(12)ハギノアレグリアス△(4)メイショウハリオ

単勝:5

馬連流し(4点)軸:5相手:21124

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著者プロフィール

石川豊●いしかわゆたか20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。

2023帝王賞 出走予定馬の調教動画

2022帝王賞 レース動画

参考レース動画:2023かしわ記念

参考レース動画:2023川崎記念

参考レース動画:2022東京大賞典

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