【MLB】日本人投手5月の通信簿 大谷翔平は“キャリア勝率8割超え”の6月逆襲なるか | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【MLB】日本人投手5月の通信簿 大谷翔平は“キャリア勝率8割超え”の6月逆襲なるか

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【MLB】日本人投手5月の通信簿 大谷翔平は“キャリア勝率8割超え”の6月逆襲なるか
  • 【MLB】日本人投手5月の通信簿 大谷翔平は“キャリア勝率8割超え”の6月逆襲なるか

MLBは開幕から50試合ほどが経過。

投手では、各球団の新人王候補が記録的な快投を見せるなど、野手に劣らぬ見どころ満載の1カ月だった。

日本人投手も話題性は十分。新たな投球スタイルを試みた大谷翔平、MLB通算100勝が迫るダルビッシュ有、勝ち頭としてチームを支える菊池雄星や、故障からの復活を期す前田健太、新天地で奮闘する千賀滉大藤浪晋太郎など、連日にわたってその動向が報じられている。

◆日本人野手5月の通信簿 大谷翔平は”通算OPS1.101”の6月猛チャージへ

■試練の5月も、全体的に復調の兆し

日本人投手・5月成績(C)MLB ※前田健太は登板なし

とりわけ注目を集めたのは、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷だ。5月は3試合連続被弾を浴びるなど、5先発で1勝1敗。投球割合の50%近くを占める、最大の武器「スイーパー(横変化の大きなスライダー)」を狙われる機会が増えた。8日(日本時間9日)の登板を境に、フォーシームやカットボールを増やすなど、6球種以上を操る大谷ならではの対応力を見せており、6月の逆襲に期待が持てる。

サンディエゴ・パドレスのダルビッシュは、5月5先発で2勝2敗。28日(同29日)のニューヨーク・ヤンキース戦で、3回もたず7失点と打ち込まれたが、投球関連の指標は、概ねMLB平均以上をキープ。フォーシームの平均球速が94.7マイル(約152.4キロ)、回転数はMLB上位10%前後と高く、多彩な変化球も健在で、今年37歳を迎えるベテランに衰えは見られない。

トロント・ブルージェイズの菊池は、昨季被打率.429だったフォーシームが依然として課題で、ハードヒット率(95マイル以上の打球割合)もMLB下位8%と思わしくない。被本塁打がア・リーグワースト2位の15本と苦戦しているが、30日(同31日)の登板では5回2失点と好投し、日米通算100勝とメジャー500奪三振を達成。ア・リーグ東地区は近年稀に見る強豪揃いで、防御率4.47ながら、チームの勝ち頭として貢献を続けている。

ニューヨーク・メッツの千賀滉大 (C) Getty Images

今季ニューヨーク・メッツに入団した千賀は、ここまで10先発で5勝3敗。被打率1割台前半の”お化けフォーク”で奪三振を量産。マックス・シャーザー、ジャスティン・バーランダーのチーム2枚看板が低調の中、開幕からローテーション支えている。30日(同31日)の登板では7回1安打無失点、無四球で乗り切り、課題の四球率にも改善の兆しが見られる。

ミネソタ・ツインズの前田は、4月26日(同27日)の登板で右上腕部の張りを訴え、再び負傷者リスト入り。トミー・ジョン手術からの復帰を果たすも、当面は一進一退と言ったところ。そして、オークランド・アスレチックスの藤浪は、ブルペン配置転換で5月11試合に登板。打線の援護で2勝を挙げるも、回跨ぎで打ち込まれるケースが多く、ショートリリーフでの起用に限られそうだ。

5月の日本人投手は、全体的に苦戦を強いられた印象。長いシーズンを戦えば、調子の起伏は避けられない。大谷は、キャリアでも勝率8割を超える得意の6月を迎え、夏場に向けて再加速といきたい。まだ100試合以上を残しており、どの投手も巻き返しは十分に可能だろう。

◆大谷翔平、本塁打王と奪三振王の“W獲り”も ジャッジに次ぐ15本にリーグ首位90KでMVPへ視界良好

◆5勝目の千賀滉大、宝刀お化けフォークで三振の山 ホーム防御率0.47に「一晩中悪夢見せた」と称賛やまず

◆菊池雄星、5回2失点粘投で日本人単独トップの6勝目 日米通算100勝にメジャー500奪三振も達成

文●SPREAD編集部

《SPREAD》
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