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第72回となるNBAオールスター2023は18日(日本時間19日)、ユタ州ソルトレイクシティで「オールスター・サタデーナイト」が行われ、恒例のダンク・コンテストではフィラデルフィア・セブンティシクサーズのマック・マクラングが、3ポイントコンテストではポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードがそれぞれ初優勝した。スキルズ・チャレンジは地元「チーム・ジャズ」が優勝を飾った。
◆【実際の映像】NBAオールスター2023、コンテストでマクラングが決めた豪快ダンク
■昨年のJapan Gamesにも出場
ダンク・コンテストには、マクラングの他、ケニオン・マーティンJr.(ヒューストン・ロケッツ)、トレイ・マーフィー3世(ニューオーリンズ・ペリカンズ)、ジェリコ・シムズ(ニューヨーク・ニックス)が出場。ダンク試技を2回行い、5人のジャッジが10点満点で審査、合計点が高い選手が勝利となる。
決勝へ駒を進めたのは、マーフィー3世とマクラング。有力候補のマーフィー3世に対し、Gリーグとの2ウェイ契約で初出場のマクラング。それでも50ポイントの満点を連発し、マクフィーを寄り切った。
コンテスト後の記者会見に登場すると記者たちから拍手喝采で迎えられる。「君はダンクコンテストを救った」と声が飛ぶと「そのとおりだ」と合いの手が飛ぶほど。常にNBAを取材する記者からも絶賛されるクリエティブなダンクと認められた。
マクラングはこの日のために8本のダンクを用意したと回答。「プロのダンク・アーチストのYoutubeを見て研究した」とZ世代らしいエピソードを披露。特に1本目は「ほとんど同じ試技が動画に上がっていたので、みんな見てないといいなと思った」と本音も覗かせた。
3本目の試技に登場した人物は高校時代からの親友。そのため成功後には「Gateway」という自身の出身高校のユニを来て喜びを表現した。
マクラングは昨年、ゴールデンステート・ウォリアーズの一員としてJapan Gamesにも出場。ダンクを叩き込み9得点、日本のファンも記憶していることだろう。その実力を見せながらも、かつての渡邊雄太のように2ウェイ契約でGリーグと行ったり来たりの苦労人。そのため成功の秘訣を聞かれると「つまらない話だけども、とにかくやりたいことがあったらやる。決まり文句だけども、結局それしかない」と本心も吐露。NBAに残るためにも、「とにかく、すべての面を伸ばしていかないと生き残れないから、やるだけだ」と決意表明も飛び出した。
記者から拍手喝采で迎えられ、また拍手で送り出される選手などそう多くはない。これを機に、今後のさらなる活躍に期待したい。
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ダンクコンテストで優勝したマクラング(C) Getty Images
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文●SPREAD編集部
Mac McClung's perfect score round 1 dunk had everyone lit 👀📹#ATTSlamDunk x #StateFarmSaturday
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