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スペイン1部「ラ・リーガ」の第21節が現地13日に行われ、サッカー日本代表MF久保建英の所属するレアル・ソシエダはアウェイでエスパニョールと対戦。この試合、久保は強烈な弾丸ボレーで先制ゴールを決めるなど躍動、チームの公式戦4試合ぶり勝利(3-2)に貢献した。地元メディアが試合の様子を伝えている。
■リーガ・エスパニョールで通算10ゴール
リーグ戦3試合連続で先発出場となった久保は、4-3-3の右ウイングに入った。序盤から正確かつスピード感あふれるプレーを披露。MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)に選出された前節からの好調をキープしている様子をうかがわせると、見せ場は前半23分に訪れた。
左サイドからMFアシエル・イジャラメンディがゴール前に送ったクロスをFWアレクサンダー・セルロートが相手DFと競り合う。すると、こぼれたボールは空中に舞い上がり、久保の元へ。これをトラップでわずかにバウンドさせると、次の瞬間、素早く左足を振り抜いた。放たれたシュートは相手GKの手を弾き、ゴールネットを豪快に揺らした。
この弾丸ボレーで今季4点目をマークした久保は、スペインリーグ4季目で通算得点を10に伸ばした。
■ソシエダの成功をけん引
久保の先制ゴールで勢い付いたソシエダはゲームを支配。後半51分にセルロトが追加点を挙げると、同63分には久保が右サイドから送ったクロスが相手DFのオウンゴールを誘発、リードを3点に広げた。終盤はエスパニョールの反撃に遭い、2点を返されたものの3-2で逃げ切り、公式戦4試合ぶりの勝利を手にした。
1ゴールに加え、オウンゴールも誘発した久保に対しては、地元メディアも称賛の声を贈った。『MARCA』は、「先制点を挙げ、3点目にも関与した。危険な攻撃で主役となり続け、ソシエダの成功をけん引した」と報じた。『as』も「この日本人選手は絶好調で、エスパニョール戦でもそれを証明した。ロングレンジの一撃で得点の口火を切った」と伝えた。
■「最後は疲れた」と漏らす
久保は試合後、『LaLiga TV』のインタビューで、「もっと得点したいと思っているし、自分に要求している」と話し、ゴール量産へ意欲を見せた。また、試合を振り返り「全然うれしくない。くだらない失点もあった。最後は疲れた」と、楽勝ムードから一転、最後は追い詰められたことに不満を隠さなかった。ここ数試合勝ち星から見放されていたことに関しても「反省しなければならない」と口にし、ゴールに浮かれることない姿勢を最後まで貫いていた。
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文●SPREAD編集部
🇯🇵 #久保建英 が強烈ボレー突き刺す!⚽
エスパニョール戦の23分、クリアボールをファーサアイドで待っていた久保がトラップ、ワンバウンドしたボールを左足で思い切りよくシュート!
これがニアサイドに決まって #レアル・ソシエダ が先制!
🎥:@wowow_soccerpic.twitter.com/WqlGgSFrv9
— GOAL Japan (@GoalJP_Official) February 14, 2023