【プレミアリーグ】圧巻ゴラッソで衝撃与えた三笘薫 25歳のウインガーが歩み始めたワールドクラスへの道 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【プレミアリーグ】圧巻ゴラッソで衝撃与えた三笘薫 25歳のウインガーが歩み始めたワールドクラスへの道

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【プレミアリーグ】圧巻ゴラッソで衝撃与えた三笘薫 25歳のウインガーが歩み始めたワールドクラスへの道
  • 【プレミアリーグ】圧巻ゴラッソで衝撃与えた三笘薫 25歳のウインガーが歩み始めたワールドクラスへの道

現地時間21日に行われた英プレミアリーグ第21節のブライトンとレスター・シティの戦い。2-2のドロー決着となったこの試合で先制点となるスーパーゴールを奪ったのが、日本代表MF三笘薫である。

◆【実際の映像】三笘薫、レスター相手に決めたスーパーゴール 右足での鮮やかコントロールショット

■あうんの呼吸で生まれた鮮烈弾

ロベルト・デ・ゼルビ監督のもとブライトンのレギュラーに定着した三笘は、リーグ戦では5試合連続スタメン出場。左サイドでエクアドル代表DFペルビス・エストゥピニャンとのコンビで、レスターの右サイドを打開しようと試みる。三笘がサイドに開いた際はエストゥピニャンが内側のポジションに入り、お互いのスペースを作りながら連携を取り合っていく。

それが実を結んだのが前半27分。中央でボールを受けたエストゥピニャンが左へ開いた三笘へとボールを展開。相手の右SBティモシー・カスターニュと対峙した三笘は、間合いを取りながらカットインでボールを持ち込み、右足を振りぬく。コースを狙ったシュートがゴール隅に吸い込まれ、会心のゴラッソが決まった。

この先制点でカギとなったのがエストゥピニャンの動き出し。エクアドル代表DFは三笘にボールを預けるとそのまま裏へのフリーランニングで相手DFを引き付ける。エストゥピニャンが空けたスペースが三笘のドリブルコースとなり、あうんの呼吸ともいえる左サイドのコンビからスーパーゴールが生まれた。

■イングランドのレジェンドも称賛

試合はレスターが巻き返し、最後はブライトンが追いついてのドロー決着となった。そんな中で、フル出場した三笘は攻守にわたり奮闘し、後半にはあわやアシストという切り返しからのラストパスも見せた。英放送局『Sky Sports』はマン・オブ・ザ・マッチに選出し、クラブのツイッターではファンが選ぶMVP投票で1位となった。

また、この三笘のパフォーマンスにはイングランドのレジェンドも反応。リバプールやレアル・マドリードで活躍したマイケル・オーウェンは自身のツイッターで「素晴らしいゴール」と絶賛し、「ハーランドの契約は素晴らしいが、260万ポンド(約4億1700万)という三笘の契約は最高の価値がある」と、マンチェスター・シティのストライカーを引き合いに出して言及した。

カタール・ワールドカップ前から徐々にコンディションを上げ、プレミアリーグの水に馴染み始めていた三笘だが、W杯中断からの再開後はさらに凄みを増した印象がある。そんな中で奪った今季リーグ戦4点目のゴールは、イングランド全体を揺るがすほどのインパクトとなった。ワールドクラスへの階段を上るきっかけとなった試合かもしれない。

■日本人初の2桁ゴールも視界に

今季リーグ戦でのゴール数を「4」に伸ばした三笘だが、W杯再開後の5試合で3ゴールと量産体制に入っており、香川真司がマンチェスター・ユナイテッド時代の2012-13シーズン、岡崎慎司がレスター時代の2017-18シーズンに記録した日本人最多6ゴールの更新が視界に入ってきた。

デ・ゼルビ監督からは「10ゴール」というノルマを与えられているという三笘にとって、これらの数字は通過点に過ぎないだろう。日本人選手が苦戦を強いられること少なくなかったプレミアリーグにおいて、個の力で局面を打開できる本物のアタッカーとして、イングランドの地で日増しに存在感は高まるばかり。

衝撃のスーパーゴールでイングランドにその名を轟かせた25歳のウインガーが、ここからどのような成長曲線を描き、世界的タレントとして頭角を現していくのか。プレミアリーグ挑戦1年目でブライトンを牽引するその活躍ぶりからは引き続き目が離せない。

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文●井本佳孝(SPREAD編集部)

《SPREAD》
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