【有馬記念/展開予想】タイトルホルダーの“ロンスパ”で浮上する「11人気2着馬」の残像 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【有馬記念/展開予想】タイトルホルダーの“ロンスパ”で浮上する「11人気2着馬」の残像

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【有馬記念/展開予想】タイトルホルダーの“ロンスパ”で浮上する「11人気2着馬」の残像
  • 【有馬記念/展開予想】タイトルホルダーの“ロンスパ”で浮上する「11人気2着馬」の残像

第67回有馬記念(GI、芝2500m)は25日、中山競馬場で行われる。今年の中央競馬を沸かせた馬たちが集う暮れのグランプリの舞台は中山芝2500m。「トリッキー」と言われるこのコースの特徴をおさらいし、今年のメンバー構成からレース展開に迫る。

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■内枠有利、小脚も求められる

中山競馬場には内回りと外回りのコースがある。有馬記念は外回りの3コーナーからスタートするが、その後は内回りを使用。スタートから最初のコーナーまでが192mと短く、内枠有利と言われている。右回りのカーブがかなりタイトで、最終的にコーナーを6つも回るため、小脚の効く器用な馬が優位に立ちやすい点も押さえておきたい。

そして最も大きな特徴は、ゴール前残り180mから設けられている高低差2.2mの急坂だ。加えて最後の直線は310mと短く、スピード以上にパワーと持久力が求められる傾向にある。

今回、ファン投票で歴代最多票を集めたタイトルホルダーは過去、中山コースで7戦し、弥生賞と日経賞の重賞2勝、皐月賞2着を含む【3.1.0.3】。昨年の有馬記念では不利と言われる大外8枠16番からスタートし、快速馬パンサラッサのペースに苦労しながら、勝ち馬エフフォーリアから0秒5の5着と健闘した。今年は7枠13番。昨年と同じく外枠に入ったが、同型馬も不在の今回はすんなり先行できそうだ。

とはいえ、先行馬の7枠発走は減点材料。スタート後、小脚を使う必要があり、ハナを奪った後は一息入れたいところで、道中はスローに落とし最終コーナーから一気に加速する。タイトルホルダーは、菊花賞や天皇賞・春のようなロングスパートの展開を仕掛けてくるはずだ。

■2020年11人気2着のサラキア

類似のレース展開を見せたのは、2020年の有馬記念。この時はクロノジェネシスが道中12番手から最終コーナーで3番手まで上がる大マクリを見せ、各馬が釣られてペースアップした。

▼2020年有馬記念(クロノジェネシス)のレースラップ6.8-11.8-12.2-12.5-12.5-12.8-12.9-12.8-11.8-12.3-12.1-11.9-12.6

クロノジェネシスと同じく早めに動いた3番人気カレンブーケドールは脚が上がって、4角12番手から追い込んだ5番人気ワールドプレミアと5着同着。4角2番手から勝ちに行った2番人気フィエールマンも一杯の競馬で3着に敗れ、クロノジェネシスにクビ差迫ったのは、4角12番手から追い込んだ11番人気の伏兵サラキアだった。

今年の天皇賞・秋、パンサラッサの大逃げを捉えた驚異的な末脚が記憶に新しいイクイノックス。元来、中山コースでの追込は不利と言われるが、鞍上がその末脚を信じて直線まで我慢すれば、むしろ最後の直線で脚色が鈍ったタイトルホルダーを捉えられる可能性はある。しかし、春の皐月賞で見せたように早めに動くことができる操縦性の高さも、同馬の武器の一つ。

鞍上、C.ルメールがタイトルホルダーを追いかければ、その先は究極の消耗戦となり、菊花賞や天皇賞・春を逃げ切ったタイトルホルダーのスタミナには敵わない。2020年の展開どおりにいけば、サラキアのような末脚に懸けるタイプが浮上する。

上位人気ではジェラルディーナヴェラアズールの3枠2頭は、経済コースでじっくりと脚を溜めて末脚を爆発させれば2強に割って入ることは可能と見る。伏兵からは非根幹距離のタフな追い比べに強いアカイイト、息の長い末脚が身上のボルドグフーシュに注目。タイトルホルダーがロングスパートの展開を作れば馬群もバラけ、ぽっかりと開いたインを強襲して波乱を演出する。

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文●SPREAD編集部

■参考レース動画(2020年有馬記念)

《SPREAD》
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