【カタールW杯】“堅守速攻”モロッコが挑む3位決定戦 「赤い壁」勝利のカギはボール支配率50%未満 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【カタールW杯】“堅守速攻”モロッコが挑む3位決定戦 「赤い壁」勝利のカギはボール支配率50%未満

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【カタールW杯】“堅守速攻”モロッコが挑む3位決定戦 「赤い壁」勝利のカギはボール支配率50%未満
  • 【カタールW杯】“堅守速攻”モロッコが挑む3位決定戦 「赤い壁」勝利のカギはボール支配率50%未満

アフリカ勢初のW杯ベスト4入りを果たすなど今大会大躍進を遂げたモロッコは、準決勝で前回優勝国のフランスに敗れたが、日本時間17日にはグループリーグで1度引き分けたクロアチアとの3位決定戦が待ち構えている。

ここでは、堅牢な守備を武器とするモロッコの強さがわかるデータを紹介する。

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■カウンター狙いが示すボール支配率50%

サッカーには「ボール支配率」という指標がある。「ボールポゼッション」とも呼ばれ、中継でもたびたび耳にするようになって久しい。「試合中、どれだけボールを保持していたか」をパーセンテージで示したものだが、数値が高ければ優秀とは限らないのが奥深い。

モロッコ・W杯試合別ボール支配率△クロアチア戦(グループF 第1節)38%○ベルギー戦(グループF 第2節)39%○カナダ戦(グループF 第3節)43%○スペイン戦(ベスト16)28%○ポルトガル戦(準々決勝)31%×フランス戦(準決勝)59%※○勝利・△引き分け・×敗戦

準決勝のフランス戦を除くと、今大会においてモロッコのボール支配率が50%を下回っている。失点は準決勝に進むまでカナダ戦のオウンゴールのみ。相手の隙を突くカウンター狙いは、数字にも如実に反映されている。

一方で、フランス戦ではDFアゲルドが試合前ウォーミングアップで故障、主将のサイスは太ももの痛みが悪化し前半21分で交代。鉄壁の守りに綻びが生じると、ボールを「持たされる」展開になってしまった。前半5分に先制点を奪われ初めて”追いかける”試合、攻めに転じるしかなかったとも言える。

忍耐、勇敢、精神力、武勇…、鮮やかな紅色のモロッコ国旗には込められた意味がある。お家芸を失ってもなお、最後まで果敢に攻め続けた姿に魅了されたが、手負いでは王者フランスには敵わなかった。激戦の代償は小さくない。

欧州、南米勢以外、初のトップ3へ。クロアチアを破り「赤い壁」がもう1つ先の景色へ辿り着くには、貫き通した堅守速攻を取り戻せるかがカギを握っている。

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文●SPREAD編集部

《SPREAD》
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