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【リーグワン】ワールドカップ・シーズンが開幕へ 全100試合、注目選手と優勝争い

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【リーグワン】ワールドカップ・シーズンが開幕へ 全100試合、注目選手と優勝争い
  • 【リーグワン】ワールドカップ・シーズンが開幕へ 全100試合、注目選手と優勝争い

日本ラグビーフットボール協会主催のリーグワンが17日に開幕する。

昨シーズンより、約1カ月早い開幕だ。2023年9月にワールドカップ・フランス大会をひかえた大切なシーズン。代表チームのセレクション、強化の場としても重要だ。レギュレーションを確認しつつ、注目選手、優勝争いを展望しよう。

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トップチームが集まるディビジョン1は、カンファレンスA、Bにそれぞれ6チームが入り、ホスト・ビジターの2回戦総当たりを行う。また、異なるカンファレンスと1回戦総当たりが行われ、トータル96試合が予定されている。リーグ戦の上位4チームがプレーオフトーナメントに進み、優勝チームが決まる決勝戦は2023年5月20日というスケジュールだ。

■埼玉パナソニックワイルドナイツに南アのスター2選手が加入

リーグワン初年度だった2022シーズンは、埼玉パナソニックワイルドナイツが開幕から2試合のコロナ不戦敗があったものの、その後、プレーオフを含めて全勝と圧倒的な強さで優勝した。牙城を崩すチームが現れるかが見どころだ。

その埼玉WKは、南アフリカ代表ルード・デヤハー(LO)とダミアン・デアレンデ(CTB)を補強した。スプリングボックスでのキャップ数が、デヤハー65、デアレンデ68と凄まじい。まさに鬼に金棒。大きな戦力アップとなること間違いない。

一列にはジャパンのキャプテン、坂手淳史を中心に稲垣啓太グレイグ・ミラーがそろう。そのほかのポジションにも代表メンバーが名前を連ね、死角は見当たらない。優勝争いの本命から外せないだろう。

■昨シーズンの上位チームが充実、プレーオフ進出を狙う

東京サントリーサンゴリアスは、得点王に輝いたダミアン・マッケンジー(FB)がチーフスに移籍したが、2シーズンぶりに松島幸太朗がフランスから帰ってきた。また、早稲田大学で4年間レギュラーを張った河瀬諒介が入団、松島と豪華なフルバックのポジション争いとなりそうだ。

そのほか、スクラムハーフに斉藤直人、センターに中村亮土、中野将伍、サム・ケレビ、新加入のアーロン・クルーデン(SO)とビッグネームがバックスラインを形成する。昨年のチャンピオンを脅かすとすれば、やはりこのチームだろう。

3番手には、クボタスピアーズ船橋・東京ベイを挙げたい。昨シーズンの新人賞、ベストラインブレーク、ベストフィフテーンに選ばれた根塚洸雅(WTB)の飛躍が楽しみだ。姫野和樹を中心とするトヨタヴェルブリッツ、リーチ マイケル、ワーナー・ディアンズを擁する東芝ブレイブルーパスもプレーオフ進出の座を狙う。

■金髪をなびかせて、ファフ・デクラークが走る!

横浜へ加入、ファフ・デクラーク は今シーズンの台風の目か… (C)Getty Images

台風の目となりそうなのが、横浜キャノンイーグルスだ。なんといっても、ワールドカップ日本大会で大活躍した、南アフリカ代表のファフ・デクラーク(SH)の加入が大きい。金髪をなびかせて走り回る姿は、いまだに目に焼きついている。172センチと小柄な体で大男に飛びかかるタックル、いつの間にかライン参加している神出鬼没さなど、デクラークらしさを存分に発揮してほしい。田村優(SO)とのコンビも楽しみだ。

次に挙げたいのが、ディビジョン2で優勝して昇格した花園近鉄ライナーズ。両ウイング、シオサイア・フィフィタとセミシ・マシレワの“近鉄特急”は、D1の上位チームにとっても脅威だ。ファンを沸かせる激走、暴走を期待したい。

D2の三重ホンダヒートには、パブロ・マテーラ(NO8)が入団した。代表キャップ90を誇るアルゼンチンの英雄だ。闘志あふれるプレーを見せてくれるだろう。なお、このチームには、スプリングボックスのフランコ・モスタート(LO)もいる。D2制覇が目標だ。

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著者プロフィール

牧野森太郎●フリーライター

ライフスタイル誌、アウトドア誌の編集長を経て、執筆活動を続ける。キャンピングカーでアメリカの国立公園を訪ねるのがライフワーク。著書に「アメリカ国立公園 絶景・大自然の旅」「森の聖人 ソローとミューアの言葉 自分自身を生きるには」(ともに産業編集センター)がある。デルタ航空機内誌「sky」に掲載された「カリフォルニア・ロングトレイル」が、2020年「カリフォルニア・メディア・アンバサダー大賞 スポーツ部門」の最優秀賞を受賞。

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