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FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦ラリージャパンは13日、愛知県豊田市郊外から岐阜県中津川市、恵那市などを舞台とするデイ4がスタートする。初日からベテラン新井敏弘のクラッシュ、2日目にはダニ・ソルドのヒョンデが大炎上するなど波乱続きとなった12年ぶりのWRC日本開催、最後に栄冠を掴むのは誰なのか。
デイ2首位に浮上したTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 HYBRID)はデイ3・SS10を終え首位と順調に思われたが、SS12でそれまで2位につけていたティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ組(ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID)に逆転を許し、首位陥落。トヨタ勢としてホームラリー制覇に黄信号がともった形で最終日デイ4を迎える。
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■SS19はパワーステージ
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デイ4全体MAP (C) Rally Japan
ラリー最終日となる13日のデイ4はこれまでの愛知県に加え、岐阜県が舞台となる。
SS15/19「アサヒ・コウゲン」、SS16/18「エナ・シティ」、SS17「ネノウエ・プラトー」という5本、合計69.82kmのステージを走行。そのうち、最終ステージのSS19はトップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」となる。ステージは全部で19本、その合計距離は283.27km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は965.25km。
またもや山間部のステージ、かつ天候予報は雨という点も加わり、路面温度が上がらないと考えられ、かなりスリッパリーな局面が予想される。またピクトリアルな紅葉も、ドライバーにとっては落ち葉の影響でミューが激変するトリッキー。これまでの3日間でも、世界最高峰のドライバーたちを持ってしても、トラブルを生み出して来ただけに、最終日にどんなドラマが待っているだろうか。
ラリー 8時過ぎスタートパワーステージ 14時18分スタート予定表彰式 17時予定
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文●SPREAD編集部