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2位・福岡ソフトバンク・ホークスと3位・埼玉西武ライオンズによるクライマックスシリーズ・ファーストステージの舞台はPayPayドーム。
オリックス・バファローズへの挑戦権をかけた2戦先勝の超短期決戦の中で、両チームの主軸2人を勝負のキーマンに挙げたい。
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■両主力とも対戦チームと相性良好
迎え撃つソフトバンクで期待したいのが、牧原大成だ。
内外野を守れるユーティリティ性を発揮しながら、今季は自己最多の120試合に出場し、打率.301、6本塁打、42打点、13盗塁、出塁率.331の好成績。後半戦は多くの試合で3番に座り、4番・柳田悠岐の前で多くのヒットを放ち、9月は月間打率.342を記録した。
その牧原が同一リーグ内で今季最も相性の良い相手が西武で、対戦打率.348(69打数24安打)を誇る。さらにCSでの先発が予想される髙橋光成には打率.364(11打数4安打)、今井達也には打率1.000(2打数2安打)。期待しない訳にはいかない。
対する西武は、やはり4番の山川穂高に期待が集まる。
今季129試合に出場して打率.266、41本塁打、90打点。自身3年ぶり3度目の40本越え本塁打王に輝いた押しも押されもせぬ主砲。今季のソフトバンク戦は打率.329(73打数24安打)と同一リーグ内で最も相性が良く、22試合で7本塁打20打点をマーク。10月1日の一戦では優勝を阻止するサヨナラ2ランを放った。CS第1戦での対戦が予想される千賀滉大に対しても、打率.375(8打数3安打)で1本塁打の好相性を誇っている。
今季の両チームの対戦成績はソフトバンクが14勝10敗とリード。PayPayドームでは同8勝6敗だが、果たしてCSでの対決ではどうなるか。ともに対戦チームとの相性の良さが目立つ「牧原 vs. 山川」のバットに注目だ。
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記事提供:ベースボール・タイムズデータ提供:野球DB