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1992年から2年ごとに、全国の18歳以上を対象とした「スポーツライフに関する調査」を実施し、運動・スポーツ実施状況やスポーツ観戦率などを発表してきた笹川スポーツ財団は6日、2022年6月から7月に実施した最新の調査を発表した。
■70代の年配者まで支持を広げランク確定
「好きなスポーツ選手」の調査結果を、1位が大谷翔平(29.1%)、2位・羽生結弦(5.5%)、3位・イチロー(3.2%)、4位・井上尚弥(2.6%)、5位・松山英樹(2.2%)と発表。特に大谷は20年の調査では、わずか5.1%の得票で3位だったものが、22年の調査では得票率29.1%で断然1位となっている。
1位の大谷は男女別、20歳~70歳以上の各年代別でも1位。なお、12~21歳の好きなスポーツ選手でも、大谷は1位。4位の井上は初の上位ランクインとなった。20代の若い世代から70代の年配者まで、幅広く支持されているのが、こうした選手たち。
■好きなスポーツ選手の年次推移
2012年から2022年までの好きなスポーツ選手の推移では、過去6回の調査すべてで上位10名に入るのは「イチロー」と「浅田真央」となった。両者はともに引退しているが安定した人気を誇る。2022年に初めて10位以内に入った選手は4位の「井上尚弥」ほか、6位の「石川祐希」1.5%、 10位の「那須川天心」1.0%となっている。
■10代、20代の好きなスポーツ選手
一方で、いわゆるZ世代と呼ばれる層では、若干様相が異なるようだ。
特に18、19歳に絞り込んだ調査では、1位が羽生、2位に大谷と同率でバレーボールの石川祐希が並び、4位にはなんとNBAのステフィン・カリーが名を連ねた。5位タイには格闘家の那須川天心、中日ドラゴンズの根尾昂、パリ・サンジェルマンのリオネル・メッシ、8位タイにはフィギュアの浅田真央、井上尚弥、サッカーの香川真司らがランクイン。
20代に絞ると1位大谷、2位羽生に変動がないものの、3位には那須川が顔を出し、若い世代に格闘技人気が浸透している傾向を窺わせる。4位にクリスティアーノ・ロナウド、5位にイチロー、レアル・ソシエダの久保建英が並び、7位タイには、格闘技の朝倉未来、浅田、そしてサッカーのネイマール、メッシが顔を覗かせ、若年層のほうが海外選手にも着目している傾向が現れている。
また、21年に12歳から21歳を対象に行った同調査では、1位大谷、2位羽生は変わらないものの、3位にテニスの大坂なおみ、4位錦織圭、5位にバドミントンの桃田賢斗がランクインしている。
■調査内容
調査対象:全国の市区町村に居住する満18歳以上の男女3,000人(男性:1,503人、女性1,497人)地点数:300地点(大都市90地点、人口10万人以上の市122地点、人口10万人未満の市64地点、町村24地点)調査時期:2022年6月10日~7月10日
なお、このレポートの詳細「スポーツライフ・データ2022」は、2023年3月に発売予定。
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文●SPREAD編集部
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