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今季最終戦で日本選手シーズン最多となる56号本塁打を放ち、史上最年少22歳での三冠王を獲得した東京ヤクルト・スワローズの村上宗隆。米メディアも若きスラッガーの快挙を大きく報道している。
■同僚助っ人「抑えることは難しい」
『MLB.com』は「スワローズのスター、ムラカミがホームランの歴史に名を刻む」との見出しを掲げ、記事を公開。まずは「ムラカミは今年56本目のホームランを放ち、伝説のサダハル・オーに並んでいたNPBの日本選手シーズン最多本塁打記録を更新した」と伝えた。
また、同記事は同僚キブレハンが9月に語っていた「彼は特別な人間でスーパースターに必要なものをすべて持っている。まだ若いのに日本中に旋風を巻き起こした。ムラカミのユニフォームを着たファンがあちらこちらにいる。彼を一目見ようとホテルで待っている人たちもいる。まるで、ロックスターと一緒にプレーしているようだ」というコメントを改めて紹介。サイスニードの「歯車が良い方向に回り始めているのが分かる。彼がまだ21歳(現在22歳)であることを忘れてはいけない。投手として、もし彼と対戦することになれば、彼を打ち取る作戦を立てるのは難しいだろう」という話も掲載した。
『CBS sports』は「ムネタカ・ムラカミ、レギュラーシーズン最終戦でNPBの日本選手本塁打記録を更新」という見出しとともに、「2022年、ヤンキースのスラッガー、アーロン・ジャッジだけが本塁打記録に挑戦する選手ではない」などと記し、歴史を塗り替えた61打席ぶりの1発を称賛。『ワシントン・ポスト』も「アルバート・プホルスとアーロン・ジャッジが本塁打の金字塔を打ち立てたが、22歳の日本人スラッガーも仲間入りした」とし、メジャー屈指のスラッガー2人と並べて称えた。
■WBCで大谷とのプレーに期待
いずれの米メディアも56号達成を祝福する一方、早期のメジャー移籍には懐疑的だ。「国際ルールの規則上、25歳未満で6年未満のプロ経験者は移籍しても契約内容に制限がかかり、価値に見合う正当な契約を得られない」ことを理由に挙げた。その上でアメリカのファンが村上の雄姿を初めて目にするのは「来春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)だろう」と報じ、「エンゼルスのスター、オオタニと並んでプレーする彼を見ることができるはず」と伝えた。
◆清宮幸太郎を外し、ヤクルトが手に入れた「55」本塁打の村上宗隆
◆「プロ野球に村上宗隆あり!」野村克也元監督のボヤきに応える53号弾、記念ボールはノムさんへ
文●SPREAD編集部