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ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジは25日(日本時間26日)、本拠地でのボストン・レッドソックス戦に「1番DH」で先発出場。2打数1安打1四球で、ア・リーグ最多本塁打記録となる61号は出なかった。これで王手をかけてから5試合連続で足踏みとなった。試合は6回から雨脚が強まり、6回裏終了後に中断。そのまま降雨コールドとなり、2-0でヤンキースが勝利した。ヤンキースの今季残り試合は10。大谷翔平とMVPを争うジャッジのプレーに注目が集まる。
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■ブーン監督も楽観「失望していない」
ジャッジは第1打席で二塁打を放ったものの、その後は四球、中飛に終わった。これで5試合21打席にわたって不発。ア・リーグ最多本塁打記録61号はまたしてもお預けとなった。
「ミニスランプのような状態」と評するメディアがあるものの打率は.314となり、この試合で首位打者を争うザンダー・ボガーツ(レッドソックス)が無安打に終わったため、5毛差ながら打率トップに再浮上した。アーロン・ブーン監督も「(61号が出なかったことに)失望していない。ドラマのシナリオは実現する」とコメントし、近々クリアすることを確信していた。
現在のジャッジの調子について、シーズン73本のメジャー記録を持つバリー・ボンズ氏は、米スポーツ局『ESPN』の番組内で「経験上、61本目を打つのが一番ハードなんだ」と話し、重圧にさらされているジャッジをおもんばかった。ただ、「そこをクリアすれば、立て続けに5本、6本と出ると思う」とし、「今が非常に大事」と念を押した。
ジャッジ自身は「とても楽しいよ」と話し、自分の記録よりチームがディビジョン制覇に迫っていることに興奮している様子だった。この日先発したネストル・コルテスも「ジャッジはクラブハウスでもベンチ裏でも変わらない。それが、彼を特別な存在にたらしめている」と話し、61号を前にしても自然体を貫く姿に感銘を覚えていた。
残り10試合。大谷のパフォーマンスとともにジャッジの打席からも目が離せない。
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文●SPREAD編集部