【MLB】7敗目を喫した菊池雄星、先発はく奪か 指揮官も中継ぎへの配置転換を否定せず | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【MLB】7敗目を喫した菊池雄星、先発はく奪か 指揮官も中継ぎへの配置転換を否定せず

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【MLB】7敗目を喫した菊池雄星、先発はく奪か 指揮官も中継ぎへの配置転換を否定せず
  • 【MLB】7敗目を喫した菊池雄星、先発はく奪か 指揮官も中継ぎへの配置転換を否定せず

15日(日本時間16日)、本拠地でのボルチモア・オリオールズ戦に先発し、今季7敗目(4勝)を喫した菊池雄星トロント・ブルージェイズ)。3回1/3を投げて4安打6失点(自責3)という内容で、早々にマウンドを降りた。防御率は5.25となり、8月は3度登板して、いまだ勝ち星がない。復調の兆しが見えない左腕に対して、ジョン・シュナイダー監督代行は試合後、「すべての選択肢がある」と話し、ローテーションから外す可能性を否定しなかった。3年総額3600万ドルの契約で移籍してきた左腕が崖っ淵に立っている。

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■四球から被弾の悪循環

前回の登板は、8日(同9日)に敵地で行われた同カード。その試合では3発浴び、負け投手となっていた菊池。リベンジを期して臨んだマウンドだったが、結果は散々。初回1死二塁から中前適時打で先制を許すと、3回には四球を出した後、4番ライアン・マウントキャッスルに本塁打を浴びた。四球→被弾という最近目立つ悪癖を解消することができず、4回も味方のミスや四球でピンチを招くと、適時二塁打を打たれて5失点。ここでマウンドを降りたが、救援のトレバー・リチャーズが1死二、三塁から犠飛を許し、菊池は結局6失点となった。

菊池は試合後、「何が良くて何が悪いのか見極めようと取り組んできたことがいくつかあるが、今は良い時と悪い時で波がある」と語ったという。また、菊池の今後について問われたシュナイダー監督代行は「先発のオプションはすべてテーブルの上にある。いろいろなやり方があり、我々は選択肢を広げていくだけだ」と話し、配置転換の可能性を否定しなかった。

■MLB公式サイトも不安視

MLB公式サイトも「四球→被弾→早い回での降板」という悪循環を不安視。「キクチの不調はブルージェイズの手を煩わせるかもしれない」という見出しで、記事を掲載した。その中で、菊池の起用方法について、今後考えられる2つのシナリオを提示。1つは「ブルペンに回る」。チームはトレード期限ぎりぎりで、ロサンゼルス・ドジャースからミッチ・ホワイトを獲得しており、彼を菊池の代わりにローテーションに組み入れるというもの。この場合、菊池の役割としては主に敗戦処理となり、チームとしてはそこで復調のきっかけをつかむことを求めていくようだ。

もう1つは「6人ローテーション制」。菊池を先発に残したまま、ホワイトもローテに加えるというもの。つまり、登板間隔をさらに1日空けること、オフの日数を増やすことで疲労回復を図り、復調につなげるという考え。ただ、同サイトは「これで問題が解決するなら、もうとっくに取り入れているだろう」と指摘した。

いずれにせよ、ワイルドカード争いが激しくなっている中、悠長に構えている時間はなく、シュナイダー監督代行も「今は我慢する時ではなく、緊急事態」と話す。プレーオフ進出へ向けて重要な戦いが続くことを考えれば、いつまでも菊池にチャンスを与えている余裕はない。ブルージェイズがどのようなプランを用いるのか、注目だ。

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文●SPREAD編集部

《SPREAD》
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