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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は6日(日本時間7日)、敵地T-モバイル・パークで行われたシアトル・マリナーズとのダブルヘッダーで2試合ともに「2番DH」でスタメン出場。しかし、大谷はいずれの試合でもヒットが生まれず、第1試合は4打数無安打1三振。第2試合は3打数無安打1打点1四球という結果に終わった。
第1試合は投手戦となった。3回にタイ・フランスの2ランホームランが決勝点となり、2-1でマリナーズが勝利。第2試合は、復帰したデビッド・フレッチャーと新加入のミッキー・モニアックらの活躍で、エンゼルスが大きくリードを奪い7-1で快勝した。
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■日本人単独2位の通算118本はまだ達成せず
5日(同6日)、『オレンジカウンティ・レジスター』のジェフ・フレッチャー記者は、マリナーズ戦を前に「オオタニは通算117本塁打でシアトルでのシリーズを迎えた。これはイチローと並ぶ日本人選手では2位タイの記録だ」と紹介し、イチローが活躍したマリナーズの本拠地での“レジェンド”超えを期待した。
大谷はダブルヘッダー2試合ともに出場するも、本塁打を放つことはできなかった。しかし、ダブルヘッダーの第1試合、3回の第2打席に放った左中間への打球は飛距離377フィート(約115メートル)という大きな当たり。フェンスまであとわずかだったが、センターが捕球し惜しくも凡退。
これに、元『ジ・アスレチック』のブレント・マグワイア記者は、「オオタニにとって不運なフライアウトだ。ウォーニング・トラックまで337フィートも飛んだのに…」と悔やみ、ボールの軌道を分析する『ウッド・イット・ドン』は、大谷の飛球に対し、「リグレーフィールド(カブス本拠地)や他球場なら本塁打だ!」と投稿。マリナーズ本拠地の広さに怒りをぶつけた。
惜しくも“幻のホームラン“となり、今日は快音が聞こえなかった大谷だが、精力的に出場を続ける姿は現地メディアからは高く評価されている。大谷が2試合ともにDHで出場が決まった際、公式ラジオ局のレポーター、トレント・ラッシュさんは「個人的に、今季のオオタニのもっとも印象的なスタッツ(成績)は…出場試合数だ」と投稿。マイク・トラウトらを欠く中で、孤軍奮闘するスーパースター大谷に賛辞を送っている。
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◆大谷翔平、今季5度目の1試合2発でレジェンド・イチローと肩を並べる通算117号
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文●澤 良憲(Yoshi Sawa)