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2位・東北楽天ゴールデンイーグルスが福岡ソフトバンク・ホークスを東北に迎えての首位攻防戦が行われる。青森県弘前と楽天のホーム仙台を舞台に5日と7日の変則日程での開催となる中、打線の鍵を握る2人の打者対決に注目したい。
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■「島内 vs. 牧原」の対決に注目
楽天の注目は、4番・島内宏明。
今季72試合に出場して打率.283、6本塁打、37打点をマーク。6月は月間打率.250とやや調子を落としたが、7月は1日のロッテ戦で3安打2本塁打4打点、3日の同戦でも4安打2打点と爆発。今カードでも期待したいところだが、今季の球団別の対戦成績を見ると、ソフトバンク戦が同一リーグ内でもっとも相性が悪く、打率.267(30打数8安打)で、本塁打は0、打点も1と得点にも絡めていない。“奪首”へ向けて、まずは4番の働きが必須となる。
一方、ソフトバンクでは牧原大成に注目したい。
今季63試合に出場して打率.332、5本塁打、24打点。開幕当初は代打での出場が主だったが、その中で結果を残し、2番や5番に座りながら信頼度を高めてきた。
そして7月は2日、3日の西武戦に3番打者としてスタメン出場し、2試合とも4打数2安打と快音を残した。だが、島内と同じく今季の球団別の対戦成績を見ると、楽天戦が打率.200(20打数4安打)と同一リーグ内でもっとも相性が悪く、1本塁打、3打点とおとなしい。今後のためにも苦手意識は払拭しておきたいところだ。
現在、両チームのゲーム差は2.5。今カードの結果いかんにより、0.5ゲーム差に楽天が迫るのか、もしくは4.5ゲーム差に広がるのかの可能性を秘めた大事な2試合となる。7月好スタートを切りながらも直接対決で結果を残せていない2人、「島内vs牧原」が首位攻防戦のキーマンになる。
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記事提供:ベースボール・タイムズデータ提供:野球DB