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スペインメディア『ディフェンサセントラル』は、マジョルカとのレンタル契約が終了したレアルマドリード所属の久保建英について「久保とレアルマドリードの契約は2024年までだが、レアルマドリードは久保を移籍させる可能性もある」と報じた。
同サイトはレアルマドリードのビニシウスJr.がスペイン国籍を取得できなかった点が、久保の同チームでの居場所に影響を与えていると解説。カルロ・アンチェロティ監督のチーム構想の中では、ビニシウスJr.の優先順位が高く、久保の優先順位は低いと指摘。久保が現状を変えるためには「久保自身がスペイン国籍を取ること」が必要であるとした。
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■久保建英の評価が変化
久保とレアルマドリードは、2024年まで契約が残る。今シーズンの彼のマジョルカでのプレーは多くの人が期待していたものではなかったものの、一旦オフシーズンにレアルマドリードに戻ったあと、再度他のチームにレンタル契約されるであろうというのが、スペイン国内を始めとする多くのメディアの予測であった。
しかし、ここへ来て、レアルマドリードがトップチーム所属の選手の進退を明確にするに従って、久保をめぐる情報にも変化が出てきている。
昨年時点では、レンタル契約後のレアルマドリードへの復帰は既定路線と報道されていた久保だが、今季マジョルカでのプレー機会の減少は明白であり、日本代表でもピッチに立つ機会が少なくなっていた。こうしたこともあり、最近は来シーズンの久保の去就について、スペイン国内を中心に再度他のチームへレンタル契約されるであろうというのが大方の味方だった。
しかし現在、久保の移籍の話が出てきたことにより、レアルマドリードのチーム内で久保の評価が変わってきていることがわかる。ちなみに、現在のところ久保のレンタル先あるいは移籍先のチーム名を具体的に挙げているスペインのメディアはなく、まだまだ久保の去就について不透明ではある。
果たして、久保がレアルマドリードを去る日がやって来るのか、もしそうであるなら行き先はスペインか、それとも。また実は残留なのか。むこうひと月は、久保の動向を注視したい。
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文・對馬由佳理(スペイン在住)