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交流戦4カード目。6勝3敗で交流戦でも首位に立つ東京ヤクルト・スワローズの本拠地・神宮に、ここまで5勝4敗の埼玉西武ライオンズが乗り込む。
昨季の対戦では、ヤクルトが2勝1敗(10対1、3対6、9対6)で勝ち越したが、果たして今季はどうなるか。その大事な第1戦での“エース対4番”の対決に着目したい。
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■エースと4番の対決に注目
ヤクルトの4番はもちろん村神様、こと村上宗隆。ここまで53試合で打率.267、15本塁打、43打点の働きを見せているが、交流戦では9試合で打率.222、2本塁打、3打点。前カードのロッテ戦では4打席連続四球(2敬遠を含む)もあり、5打数無安打とフラストレーションが溜まった。本拠地・神宮での成績も24試合で打率.174、4本塁打、10打点と依然として低迷、チーム同様「外弁慶」ぶりを発揮しているだけに、ここで一気に鬱憤を晴らしたいところだ。
そして第1戦、西武の先発マウンドに上るのが髙橋光成。今季10試合に先発し、4勝4敗と貯金は作れていないが、防御率2.14は評価できる。25歳となって迎えたプロ8年目は、エースとしての自覚も高まった中で常に試合を作っている。しかし、思い出されるのが昨年6月4日のマウンドだ。今回と同じくヤクルト3連戦の第1戦に先発するも、3回を11安打9失点の大炎上。村上には右中間へ16号2ランを浴びた。
あれから1年。村上が今季も“16号アーチ”を放ち本拠地を沸かせるのか。それとも髙橋が成長した姿を見せるのか。「村上vs髙橋」の真っ向勝負に期待したい。
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記事提供:ベースボール・タイムズデータ提供:野球DB