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【WRC】トヨタのカッレ・ロバンペラが第3戦クロアチアを制し、ランキング首位堅持

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【WRC】トヨタのカッレ・ロバンペラが第3戦クロアチアを制し、ランキング首位堅持
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2022年FIA世界ラリー選手権WRC)第3戦クロアチア・ラリーは24日、最終日デイ3がクロアチアの首都ザグレブ近郊で行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(GR YARIS Rally1)が優勝。今季2勝目を挙げ、ドライバーズ・ランキングでもトップに立った。

◆第2戦 ラリー・スウェーデン トヨタのロバンペラがGR YARIS Rally1に初優勝もたらす

■ロバンペラ、4勝目は「今までで最高の勝利」

クロアチア・ラリーの最終日は、サービスパークの北側エリアで2本のターマック(舗装路)ステージを各2回走行。4本のステージの合計距離は54.48kmだった。最終日は日中のサービスの設定がなく、早朝サービスパークを出る際に選択したタイヤで全ステージを走りきる過酷な条件。デイ2に続き、デイ3でも選手ごとに選択したタイヤは異なり、ロバンペラはドライ用のハードタイヤを4本、雨用のウェットタイヤを2本選んでステージへと出走。

デイ1終了時点で、首位ロバンペラは総合2位のオィット・タナックに対し1分23.3秒差を築いたが、タイヤのダメージにより差は一気に縮まり、デイ2を終えてのタイム差は19.9秒。そして最終日、タナックはロバンペラと異なるタイヤを選び、ドライ用のソフトタイヤ4本と、雨用のウェットタイヤ2本で臨んだ。

ロバンペラはデイ3オープニングのSS17でセカンドベストタイムを記録するなど好調を保ち、最初の2本のステージを終えて28.4秒差を築く。しかし再走ステージの1本目、SS19で予想外ともいえる雨が降り、ハードタイヤとウェットタイヤを組み合わせて走行したロバンペラはグリップ不足によりタイムが伸びず、濡れた路面にフィットしたソフトタイヤとウェットタイヤの組み合わせでベストタイムを刻んだタナックから、29.8秒も遅れてステージをフィニッシュ。その結果、最終ステージのSS20を前に順位が入れ替わり、首位タナックをロバンペラが1.4秒差で追う展開となった。

SS20は、全体的にはドライコンディションだったが、一部に湿った路面もあり、インカット走行により掻き出された泥に覆われたところも多く、ハードタイヤとウェットタイヤの組み合わせで走るロバンペラにとっては、やや不利な路面コンディション。だがここでロバンペラは渾身のアタック。2番手のタナックよりも5.6秒速いベストタイムを刻み、逆転で優勝を飾った。

勝利のシャンパン・ファイトを楽しむロバンペラ©TOYOTA Gazoo Racing

ロバンペラにとってはキャリア4勝目、ターマック・ラリーでの優勝は初。また、前戦ラリー・スウェーデンに続く今季2勝目を獲得し、ボーナスの選手権ポイントがかかる「パワーステージ」に指定されていたSS20を制したことでフルポイントを獲得。ドライバー選手権首位の座を守り、2位ヒュンデのティエリー・ヌービルとの差を29ポイントに広げた。

ロバンペラは「今までで最高の勝利だと思います。この週末は本当にタフで、コンディションは非常に厳しく、誰もが何かしら問題を抱え、危ないシーンに遭遇したはずです。そして、自分にとっては今日も非常に困難な一日でした。天気があのように悪化してしまったので、優勝するのはかなり難しいように感じていました。実際、雨の中で多くタイムを失いましたし、最終ステージも泥が多く出ていたため、あまりいいタイヤ選択だとは思えませんでした。それでも、覚悟を決めて行くしかないとハードに攻めたところ、とてもいいタイムが出ました。この先は、出走順トップで難しいグラベルラリーに臨むことになり、それは自分にとって新たなる経験ですが、ここまでのところペースはとても良く、全てが上手く進んでいるので満足しています」とコメントを寄せた。

TOYOTA GAZOO RacingチャレンジプログラムによりGR YARIS Rally1で出場の勝田貴元は、総合6位でフィニッシュ。所属するTOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next Generationに、開幕から3戦連続でマニュファクチャラーズ・ポイントをもたらした。

第4戦は5月19日から始まるラリー・ポルトガル

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文・SPREAD編集部

《SPREAD》
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