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昨季は杉本裕太郎(オリックス)が32本塁打を放ち、自身初タイトルとなるパ・リーグ本塁打王に輝いた。その打棒はリーグ優勝の原動力となったが、実質2年目の今季は各球団のマークも厳しくなるはずで、苦戦も予想される。
果たして杉本が2年連続でタイトルを死守するのか、それとも各球団の強打者や新助っ人が躍進するのか。本稿では、今季のパ・リーグ本塁打王争いをリードするであろう打者たちに注目したい。
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■西武・渡部や日本ハム・万波など若手にも期待
杉本を脅かす最有力候補はやはり18年47本塁打、19年43本塁打で2年連続本塁打王に輝いた山川穂高(西武)だろう。打率2割台前半と不振だった20、21年も2年連続で24本塁打をマークしており、今季は「とんでもない数字を残す」と復権に燃えている。
山川に続く存在がレアード、マーティンのロッテ所属の外国人勢。16年本塁打王のレアードは、来日後7年間で4度、30本塁打以上をマークしており、昨季も29本塁打。マーティンは20年に104試合で25本塁打、昨季も116試合で27本塁打と高い本塁打率を誇る。
さらに外国人勢では、ソフトバンクのデスパイネ、グラシアルのキューバコンビも実績十分だが、年齢面での不安も残る。日本への適応次第では、メジャー通算1102試合で109本塁打を誇る新外国人・ガルビスの爆発の方が期待できるかもしれない。
その他の日本人選手では、20年本塁打王の浅村栄斗(楽天)や柳田悠岐(ソフトバンク)も候補になるが、大化けを期待したいのが渡部健人(西武)だ。昨季イースタンリーグで2冠王に輝いた20年ドラ1は、中村剛也、山川と続く“100キロ超えスラッガー”の系譜を受け継ぐことができるか。オープン戦で5本塁打とブレークの兆しを見せた万波中正(日本ハム)ら、若手の躍進にも期待したい。
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記事提供:ベースボール・タイムズデータ提供:野球DB