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元日本代表FWのカズこと三浦知良が、J2横浜FCからJFL所属の鈴鹿ポイントゲッターズへ期限付き移籍することが決まった。11日、両チームから発表された。2月に55歳の誕生日を迎える同選手の新天地は、J1から数えると実質4部相当が舞台。カテゴリーを下げてでも出場機会にこだわったレジェンドが、プロ37年目のシーズンに挑む。また、元日本代表MF香川真司のシントトロイデン(ベルギー1部)移籍合意も発表され、日本サッカー界の顔として活躍してきた2人が新たな道を歩むことになった。
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■兄・泰年氏とのタッグでJ3へ
カズの契約に関しては毎年、自身の背番号「11」に合わせて1月11日午前11時11分に発表されてきた。今年も同日同時刻に横浜FCのHPが更新され、すでに報道に出ていたように鈴鹿への移籍が現実のものとなった。
カズは17年間在籍した横浜FCを通じて「皆さんとともに戦い、これまで積み上げてきた数々の思い出や誇り、そして感謝の気持ちを胸に、新しいチャレンジに踏み出します。横浜FC、皆さんの幸運を願っています」と話した。
昨季のカズは、リーグ戦の出場が1試合(出場時間1分)にとどまり、出場機会を求めて移籍を模索。それに呼応するように、カズ獲得へ向けて手を挙げるクラブが続出した。鈴鹿をはじめ、J2のFC琉球や関西リーグ1部おこしやす京都など計8クラブからオファーが届いた。
その中でも兄の三浦泰年氏が監督兼GMを務める鈴鹿が、いち早くアプローチ。昨季はJFLで4位に食い込み、J3昇格が現実的な目標として見えている点も鈴鹿移籍を決断する要因となったようだ。
カズ移籍の一報を聞いたファンからは「三重にキング降臨」「試合見に行くしかないよ」「JFLが活性化」といった声がSNSに上がり、歓迎ムードに包まれた。
■香川は「非常に興奮しています」
また、ベルギー・シントトロイデンへの移籍で合意した香川は、同クラブを通じて「チームの目標を達成するために、自身のプレーや経験で貢献していきたいです」とコメントした。また、11日の会見では「非常に興奮していますし、何より現地に行ってプレーしたいっていう気持ちで興奮しています」と話した。
香川は昨年1月にギリシャ1部のPAOKに完全移籍したが、負傷などもあり公式戦出場は4試合のみ。昨年末に契約を解除し、新たなチームを探していた。
ボルシア・ドルムント(ブンデスリーガ)やマンチェスター・ユナイテッド(プレミアリーグ)などビッグクラブで活躍してきた香川は、欧州での公式戦出場335を数え、ゴール数も74を誇るが、最近は調子を落としていた。日本人選手が複数名所属するシントドロイデンならコミュニケーションの問題もなく、本来の調子を取り戻すには最適のチーム。今年はW杯イヤーであり、日本代表への復帰も期待される。
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文・SPREAD編集部