【格闘技/RIZIN.33】勝敗予想 朝倉未来、斎藤裕にリベンジのカギは“勝ちパターン”の左膝 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【格闘技/RIZIN.33】勝敗予想 朝倉未来、斎藤裕にリベンジのカギは“勝ちパターン”の左膝

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【格闘技/RIZIN.33】勝敗予想 朝倉未来、斎藤裕にリベンジのカギは“勝ちパターン”の左膝
  • 【格闘技/RIZIN.33】勝敗予想 朝倉未来、斎藤裕にリベンジのカギは“勝ちパターン”の左膝

総合格闘技イベント「Yogibo presents RIZIN.33」は31日、さいたまスーパーアリーナで開催され、朝倉海や井上直樹ら4名が繰り広げるバンタム級GPトーナメント、「ホベルト・サトシ・ソウザ vs. 矢地祐介」のライト級タイトルマッチ、天心のRIZINラストマッチとなる「那須川天心 vs. 五味隆典」など、豪華カードが目白押しだ。

本稿では、昨年11月以来のリマッチとなる「斎藤裕 vs. 朝倉未来」の試合展望と勝敗のゆくえを予想する。

◆【RIZIN.33】12月31日 対戦カード、試合結果、中継情報一覧

■朝倉はお決まりの「勝ちパターン」に持ち込めるか

朝倉にとってはRIZINデビュー戦から続いていた連勝記録を「7」で止めた相手とのリベンジマッチ。斎藤にとっては10月「RIZIN.31」の牛久戦でのフェザー級王座の防衛失敗を払拭するために負けられない再起戦となるが、今回は両者がケガを抱えているだけに、実力差だけでは予想しきれない混戦模様となりそうだ。

朝倉のMMA戦績は15勝3敗。RIZINには2018年8月に初参戦し、ここまで11試合を戦い9勝2敗、4試合でKO勝利を挙げている。昨年の大晦日大会「RIZIN.26」では、弥益ドミネーター聡志を相手に左ハイキックを頭に叩き込み倒れたところにパンチを浴びせて華麗な2ラウンドKO勝ちを収めた。2017年3月以降のKO勝利は、いずれも左ハイキックもしくは左膝蹴りで相手をダウンさせてからパウンドやパンチを浴びせることで白星を挙げており、お決まりの勝ちパターンが確立されている。

朝倉は前回の斎藤戦でニータップなどでテイクダウンを奪われ息を荒げる場面もあったが、試合後からは本格的にウエイトトレーニングやランニングをスタートし、心肺機能やパワーもこれまで以上に向上したという。また、番組企画で痛めた左膝については、21日の公開練習で「昨日からランニングを始めた」との発言からも、完治と見て問題なさそうだ。全快した左脚で得意の勝ちパターンに持ち込めるか。

■斎藤は傷を庇いながらの戦いに苦戦必至か

対する斎藤はここまで20勝5敗。KO/TKOでの敗戦は、前回の牛久戦でのドクターストップがプロ11年目で初めてだったことからも、打たれ強さ、精神力の強さには確かなものがある。対してKO勝ちは5勝。フィニッシュ力は朝倉より劣るが、判定となると17試合中13勝と勝率が高い。昨年の朝倉戦でも、減点を最小限に抑えつつテイクダウンを重ねることで見事に3-0で判定勝ちを収めている。

オールラウンダーならではの器用さとクレバーな試合運びが光る選手だが、やはり心配なのは牛久戦で負傷した右まぶた上部の裂傷。この傷を負った10月末以降、激しいスパーリング練習はできていないことが懸念される。公開練習の際に朝倉は「(顔面の裂傷を)狙えたら狙いたい」と発言しており、斎藤自身も傷を庇いながらの戦いとなればネックなのは間違いない。

一度傷口が開いてしまえばドクターストップは免れないだけに、普段以上に慎重な試合コントロールが要求されそうだ。

■朝倉未来のリベンジ成功と予想

結論から言えば、朝倉未来のKO/TKO勝ちと予想する。

試合前のインタビューでは、両者が打撃戦になると予想しているだけに、隙があれば序盤からお互いに攻め合う展開になりそうだ。朝倉は自身のYouTubeで「(敗因は)色んな事に挑戦した斎藤選手、保守的になった俺のアグレッシブさの差」と分析しているだけに、冷静な試合運びやカウンターよりも、フィニッシュ力の高い打撃を武器に畳み掛けるような試合展開になるだろう。

試合開始後、斎藤はテンポの速いはずむようなステップで試合の流れを自分のペースに持ち込む。一方の朝倉は冷静ににじり寄りリング際に斎藤を追い込む。前回の試合でダウンを奪った左ストレートを狙うも、斎藤は裂傷を庇い顔面へはなかなか当たらない。両者、テイクダウンディフェンス能力も高く、第1ラウンドは探り合いで終了か。

試合が動くのは第2ラウンド以降。斎藤は牛久戦の勝敗を分けた左膝を警戒し、迂闊に飛び込まないだろうが、朝倉には2018年の大晦日大会「RIZIN 平成最後のやれんのか!」のリオン武戦で見せたようなフェイクからの左膝がある。スタンディングの攻防から一転、組みの仕草を見せる朝倉。これを回避すべく斎藤が顔を下げたところで、朝倉が左膝を合わせてくる。朝倉の左膝が斎藤の右まぶた上部の裂傷を捕らえれば再びの裂傷は免れず、ドクターストップによるTKOか、あるいは痛烈な左膝に斎藤が倒れ込めば朝倉がパウンドでフィニッシュを決めるだろう。

意地と覚悟のぶつかり合いが、1年1カ月ぶりリマッチの勝敗をわける。朝倉未来のリベンジ成功と見た。

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文・工藤愛梨(SPREAD編集部)

《SPREAD》
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