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2021年のF1シーズンは12日に行われたアブダビGPで幕を閉じた。劇的展開の末にレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが優勝、初のワールドチャンピオンに輝いた。
フェルスタッペンとルイス・ハミルトン(メルセデス)の熾烈な争いが注目されたアブダビGPだが、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は自己最高の4位でフィニッシュ。3位とは0.5秒差であり、表彰台まであと一歩であった。
7回目の入賞を果たし最高のかたちでF1デビューイヤーを締めくくった角田に対しては、F1公式サイトも高い評価を与えており、15日に発表されたアブダビGPのパワーランキングではハミルトンとフェルスタッペンに次ぐ3位にランクインしている。
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■「最高のパフォーマンスだったのではないか」
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(C)Getty Images/Red Bull Content Pool
バーレーンGPでデビュー戦入賞と輝かしいスタートを切った角田だが、シーズン中盤にはフラストレーションをためるレースや未熟さを感じさせる場面などもあり、文字通り山あり谷ありの1年だった。
それでも決勝8番手からスタートした最終戦では会心の走りを披露。最終ラップでバルテリ・ボッタス(メルセデス)を抜き去り、チームメートのピエール・ガスリーを上回る4位でのフィニッシュは、来季への期待を抱かせるものとなった。
F1公式サイトで発表されたアブダビGPのパワーランキングでも角田は評価されており、ハミルトンとフェルスタッペンに続く3位にランクインした。寸評では「今回はツノダにとってF1最高のパフォーマンスだったのではないか? 素晴らしい4位フィニッシュで、格上のレーサー達をはるかに上回った。シーズン最終戦で今季最高の結果を残した」と賛辞を送られている。
パワーランキングは6名のジャッジが各ドライバーのパフォーマンスを評価し、GPごとに決定する。年間総合では、1位フェルスタッペン、2位ハミルトン、3位ランド・ノリス(マクラーレン)となった。
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文・SPREAD編集部