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大晦日にさいたまスーパーアリーナにて開催される「Yogibo presents RIZIN.33」のバンタム級トーナメント3回戦で瀧澤謙太と対戦する朝倉海が16日、オンライン上で公開練習を行った。1分半のミット打ち後に行われたインタビューでは、大一番に向けての手応えや海外挑戦への意欲を語った。
■「2022年こそは海外挑戦がしたい」
「RIZIN.30」でのアラン“ヒロ”ヤマニハ戦で右拳を負傷した朝倉だが、現状について「すごくコンディションはいいです」と語り、負傷期間での下半身トレーニングやキックの練習を経て「蹴りが強くなった」と手応えを口にした。また、直近でのBRAVEジムへの“出稽古”を通じて寝技の技術向上も図ったという。
バンタム級GP優勝のためには、大晦日に1日2試合をこなすタフさも求められる。スタミナ面強化のため普段の練習でもスパーリングやランメニューに工夫を凝らしたというが、「スパーリングをやるなかでもスタミナがついた。ステップも踏みやすいし、瞬発力も格段にあがっている」と仕上がり万全を強調した。
瀧澤戦については「打撃で勝負したい」としながらも、「向こうが狙ってくることは想像できる、一方的な展開になるのでは」と自信満々。瀧澤を破った先に待つ決勝戦も見据えて「チャンスがあれば倒しに行く。ただ、今回ばかりは勝ちにこだわる」とも語り、「2試合戦いぬくつもり、体もボロボロになると思うんですけど本当にどうなってもいい。絶対優勝しないといけない」と顔役としてのプライドも覗かせた。
ここまでのバンタム級GPを振り返り「僕自身絶対負けちゃいけないという思いがあるので、自分にむち打って練習で追い込んで、結果的に強くなれた」とコメントした朝倉だが、バンタム級GPを制した後、2022年は海外挑戦への思いを抱いていると明かした。
「2022年こそは海外挑戦がしたい、海外での試合。(時期は)コンディション次第ですが……ベラトールのバンタム級トーナメントって枠空いてるんですか?」
猛者揃いでスタートしたバンタム級GPもいよいよフィナーレ。「大晦日は最高の試合を2試合お見せする」と意気込み、すでにその先も見据える朝倉にとっては、絶対に負けられない大一番となる。
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文・SPREAD編集部