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4日に行われた埼玉西武ライオンズ・松坂大輔投手の引退セレモニー。シアトル・マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏がサプライズ登場し、感動を呼んだことは既報の通りだが、このシーンは2人がプレーした米国でも大きく報じられた。MLB公式サイトは「イチロー、引退するDice-Kをセレモニーで驚かせる」との見出しで記事を掲載し、話題を呼んでいる。
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■メッツ時代のチームメートも労う
今季限りで23年間のプロキャリアに終止符を打った松坂。引退セレモニーに駆け付けたイチロー氏から花束を渡されると、涙があふれた。このサプライズ演出には誰もが驚き、感動を呼んだが、一連のシーンは米国でも大きく報じられた。
MLB公式サイトは、「(松坂は)Dice-Kの愛称で人気を集め、米ファンには2007年から12年までボストン・レッドソックスで活躍したことでよく知られている」と紹介。そして、「イチローさんが来てくれたのには驚きました。想像もしていませんでした。(労いの声をかけられ)最初は我慢していましたが、涙が出てきて、もうダメだと思いました」というセレモニー後の松坂のコメントを掲載し、メジャー時代の写真などともにレポートした。
米メディア「FANSIDED」は「イチローがダイスケ・マツザカを驚かせた心温まる瞬間をぜひご覧ください」という見出しを打ち、セレモニーの模様と松坂とイチローが繰り広げた名勝負を紹介。記事の最後には「イチローとマツザカが日米両国の野球界に与えた影響は計り知れない」と記し、「ア・リーグMVPのショウヘイ・オオタニら多くの後続を鼓舞した」と2人の歴史的なキャリアを称賛した。そのほか、「FOX Sports」なども同様に伝えた。
また、今回のセレモニーにはメディアだけではなく、元チームメートも反応した。ニューヨーク・メッツ時代にバッテリーを組んだこともあるアンソニー・レッカーは「私の友人であるダイスケ・マツザカ、23シーズンに及ぶ素晴らしいキャリア、おめでとうございます」と声をかけると、「彼と同じフィールドを共有できたことは光栄ですし、彼のそばにいられたことでより良い経験を得られたと思う」とつづり、2人のメッツ時代の写真を投稿した。
「平成の怪物」のラストにふさわしいサプライズ演出は、日本のみならず、米国でも広く関心を呼んだようだ。
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文・SPREAD編集部
Congratulations to my friend Daisuke Matsuzaka on an incredible career spanning 23 seasons! Honored to have shared a field with him and better for having been around him! pic.twitter.com/PKohmT1v3X
— Anthony Recker (@Anthony_Recker) December 5, 2021
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