【神戸新聞杯/オールカマー】騎手データ 波乱の立役者は逃げで「連対率100%」を誇る“関東の大ベテラン” | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【神戸新聞杯/オールカマー】騎手データ 波乱の立役者は逃げで「連対率100%」を誇る“関東の大ベテラン”

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【神戸新聞杯/オールカマー】騎手データ 波乱の立役者は逃げで「連対率100%」を誇る“関東の大ベテラン”
  • 【神戸新聞杯/オールカマー】騎手データ 波乱の立役者は逃げで「連対率100%」を誇る“関東の大ベテラン”

26日は中京競馬場で菊花賞のトライアル重賞・神戸新聞杯(GII、芝2200m)が、中山競馬場では伝統の重賞・オールカマー(GII、芝2200m)が行われます。

神戸新聞杯は京都競馬場の改修に伴う開催日割り変更のため、今年も中京競馬場で行われます。そのため神戸新聞杯については中京芝2200mの重賞データを基に気になる騎手データを見ていきましょう。

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■中京芝2200m重賞では「馬券内率100%」中京の鬼・福永祐一騎手

まずは神戸新聞杯に関連した騎手データをご紹介。今年の神戸新聞杯に乗り鞍があり、2012年以降の中京芝2200m重賞で騎乗経験があるのは次の7騎手です。

[2012年以降]中京芝2200m重賞の騎手別成績

サンプル数が少ないデータとなることをご了承いただければと思いますが、そんな中で他騎手を圧倒する成績を残せているのが中京の鬼・福永祐一騎手です。人気と着順のバランスに優れ、連対率も66.7%と高い数値を記録しています。2020年神戸新聞杯のコントレイル(1番人気1着)、2021年日経新春杯のクラージュゲリエ(4番人気3着)、2021年京都新聞杯のルペルカーリア(1番人気2着)と3度の騎乗機会で【1.1.1.0】の馬券内率100%ですから、この舞台で行われる重賞では絶対に欠かせない騎手と言えます。

今年の神戸新聞杯で同騎手が跨るのがダービー馬のシャフリヤール(牡3、栗東・藤原英)。単勝オッズ1倍代前半の1番人気ではありますが、福永祐一騎手が跨る以上『堅軸』として考えるべきですね。

また、騎手データとは異なるものの、2012年以降日本ダービーの1着馬が他のレースを挟まず神戸新聞杯に出走してきた際は【4.0.0.0】の勝率100%となるデータもあります。ここは捻る必要が一切なく、人気馬から素直に買うべきレースかもしれません。

■オールカマーは戸崎圭太騎手が買い

ここからはオールカマーに関連した騎手データをご紹介。今年のオールカマーに乗り鞍があり、2000年以降のオールカマー(2002年、2014年の新潟開催を除く)で騎乗経験があるのは次の11騎手です。

[2000年以降]オールカマーの騎手別成績(2002年、2014年の新潟開催を除く)

オールカマーですが、平均着順と人気の差が騎手同士で開きづらい傾向にありますね。人気がストレートに着順へと反映される重賞かもしれません。

騎乗経験がある騎手は11名いますが、2着以内を確保したことがある騎手は4名に限られます。今回はこの4騎手の中から、2騎手をピックアップ。

真っ先に取り上げるのが人気と着順のバランスに優れ連対率も優秀な戸崎圭太騎手です。2017年のステファノス(1番人気2着)、2019年のグレイル(6番人気3着)、2020年のセンテリュオ(5番人気1着)と騎乗機会3連続で3着以内を確保できていますね。

同騎手は今年ランブリングアレー(牝5、栗東・友道)に騎乗予定。15時現在で5番人気の同馬ですが、戸崎圭太騎手が跨る以上軽視はできなさそうです。

■関東の大ベテランも押さえておきたい

そして戸崎圭太騎手ほどの成績ではありませんが、この舞台で押さえておきたいのが関東の大ベテラン・横山典弘騎手。昨年は1番人気のミッキースワローで5着に敗れているものの、2008年のキングストレイル(6番人気2着)、2009年のマツリダゴッホ(3番人気1着)など好走経験があるのは強み。

また、同騎手が逃げた際は【1.1.0.0】の連対率100%となるデータもあり、執筆段階で6番人気、追い込み馬のキングオブコージ(牡5、栗東・安田翔)をハナに導く奇想天外な騎乗をしてくるようなら粘り込みがあるかもしれません。

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著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。

《SPREAD》
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