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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は15日(日本時間16日)、敵地ギャランティードレート・フィールドでシカゴ・ホワイトソックス戦に「2番DH」でスタメン出場。4試合ぶりの本塁打はならず、5打数無安打2三振で打率.254とした。
エンゼルスはホワイトソックスに3ー2で勝利し、連敗を2で止めた。
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■「世界で最も影響力ある100人」に初選出
大谷は、相手先発ダラス・カイケルが投じた140キロ台のツーシームとチェンジアップに翻弄され、2試合連続の無安打に終わった。熾烈な本塁打争いで現在1位のブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)は45本のまま動きなし。しかし、3位だったサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)は2試合連続となる44号弾を放ったことで、大谷に並び2位タイとなった。
打撃で苦しむ大谷だが試合前に、米「TIME」誌が独自に選定した「世界で最も影響力ある100人」の「ICONS(象徴)部門」でテニスの大坂なおみらとともに選出された。ニューヨーク・ヤンキースなどで活躍し、メジャー通算696本塁打を記録したAロッド氏(アレックス・ロドリゲス氏の愛称)の推薦による選出だ。Aロッド氏は「大谷はこれまでにない素晴らしいシーズンを送っています。彼は現代のバンビーノ(ベーブ・ルース氏の愛称)であり、彼はフィールド内だけでなく、試合以外でも紳士的であり素晴らしい。私は彼の大ファン」と賛辞を送った。
投手として9勝を挙げながらも、熾烈な本塁打王争いを繰り広げる大谷は、本塁打王、更にはMVPも狙える位置にいる。今回の「世界で最も影響力ある100人」選出には野球の実力だけでなく、彼の人間性も評価された結果だろう。
大谷は17日(同18日)のオークランド・アスレチックス戦が次回の登板予定日で、この日の試合で勝利すると今シーズン10勝目。ベーブ・ルースの記録「2桁勝利・2桁本塁打」を103年ぶりに達成することとなる。
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文・SPREAD編集部