
ロッテ・安田尚憲は高卒4年目を迎えている期待のドラフト1位スラッガー。昨季は7月下旬から4番を任された中、シーズン113試合に出場して打率.221、6本塁打、54打点を記録した。
◆【プロ野球/今週の注目打者】ヤクルト・村上宗隆、若き4番が逆転優勝の“キーマン”として期待されるモノとは
■課題は長打力か
成長が期待された今季は、開幕から4番に座るも、5月を終えた時点で打率.219、6本塁打、34打点。持ち前の長打力は垣間見せているが、確実性という課題は改善されなかった。
だが、打順を下げた6月に月間打率.311をマークすると、8月は10試合と言えども月間打率.393(28打数11安打)と安打を量産し、さらに9月は4試合で13打数6安打の打率.462を叩き出している。先週の5試合では16打数8安打の打率5割のヒットメーカーぶりで、シーズン通算打率を.267にまで上昇させた。
これで「打撃開眼」と喜びたいところだが、気がかりなのは本塁打が出ていないこと。3・4月には5本塁打をマークした安田だが、5月14日に6号アーチを放ってから“ご無沙汰”となり、中断期間を挟んだとはいえ、7号アーチは3ヶ月以上も後の8月27日にまで待たなければならなかった。
もちろん本塁打がすべてではなく、安田自身が本来は中距離バッターであるとも言える。だが、まだ22歳。この先、「どのような打者」を目指すのか。今季の結果だけでなく、今後の長い将来を見据えながら、安田のスイングに注目すべきだろう。
(成績は9月6日時点)

◆【パ・見どころ】首位浮上のロッテに頼れる守護神、非常事態の2位・オリックスを突き放すか
◆【セ・見どころ】3連勝中の首位・阪神はヤクルトと対戦、2人の左腕投手で勝ち越しを狙う
◆混戦パ・リーグの優勝の鍵は西武と日本ハム? 4球団で対照的な得意と不得意
記事提供:ベースボール・タイムズデータ提供:野球DB