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阪神の首位に貢献している怪物ルーキー・佐藤輝明は、17日のDeNA戦で2本の本塁打を放つなど3安打と猛打賞を記録。19日にもホームランを放っており、量産態勢に入っている。
今週もDeNAとの3連戦からスタートする。チーム別打率でも.353と相性が良いだけに勝利に貢献する一打に注目だ。
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■最近6試合の打率.347と好調
怪物ルーキーがさらなる進化を遂げている。前半戦84試合で出場して打率.267、20本塁打、52打点の好成績を残したが、五輪中断期間中に打撃改造に着手。エキシビションマッチでの最初の5試合で5本塁打を放つと、リーグ戦再開初戦の13日の広島戦で3安打猛打賞をマーク。さらに17日のDeNA戦では第1打席でヒットを放った後、第2打席、第3打席と2打席連続本塁打。翌18日、19日も2安打ずつを放ち、一時的ではあったが打率を2割8分台に乗せた。
その進化ぶりは、改めて数字で見ても明らかだ。佐藤の今季の月別打撃成績を見ると、開幕直後の3・4月の打率.245から5月は打率.301をマークしたが、6月以降は凡退が目立ち、特に7月は打率.227と苦しんだ。だが、この8月はまだ9試合ではあるが打率.333をマーク。出塁率.368、長打率.667も月別自己最高の数字で、OPSは1.035を誇っている。
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今週は再び5位・DeNAとの3連戦を戦った後、6位・広島との3連戦と続く。2位・巨人と2ゲーム差、3位・ヤクルトとも2.5ゲーム差という中で、下位2球団相手にはしっかりと勝ち越したいところ。佐藤自身、DeNA相手には今季対戦18試合で打率.353、6本塁打、16打点、広島相手にも今季13試合で打率.327、4本塁打、14打点の相性の良さを誇っている。V字回復中のルーキーのバットから目が離せない。
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記事提供:ベースボール・タイムズデータ提供:野球DB