【高校野球】優勝候補の大阪桐蔭と東海大菅生が初戦で激突 明桜157キロ右腕・風間にも注目 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【高校野球】優勝候補の大阪桐蔭と東海大菅生が初戦で激突 明桜157キロ右腕・風間にも注目

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【高校野球】優勝候補の大阪桐蔭と東海大菅生が初戦で激突 明桜157キロ右腕・風間にも注目
  • 【高校野球】優勝候補の大阪桐蔭と東海大菅生が初戦で激突 明桜157キロ右腕・風間にも注目

3日、第103回全国高等学校野球選手権大会(8月9日~甲子園球場)の組み合わせ抽選会が、オンライン形式で行われた。


開幕カードは日大山形(山形)vs米子東(鳥取)に決定。また、選手宣誓は小松大谷(石川)の主将・木下仁緒(3年)が選ばれ、「ビックリしました。全国の選手の代表としてしっかりやりたい。勇気や感動を与えるような宣誓をしたいです」と抱負を語った。


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■大阪桐蔭vs東海大菅生の好カードが実現


初戦から好カードが実現した。大会5日目第1試合に、大阪桐蔭(大阪)と東海大菅生(西東京)が激突。ともに優勝候補に挙げられる両チームが、いきなり初戦から火花を散らせる。


戦国大阪を勝ち抜いた大阪桐蔭は、最速150キロ左腕・松浦慶斗(3年)を中心に、竹中勇登(3年)ら投手陣は多彩。決勝戦でサヨナラ打を放った主将の池田陵真(3年)や、花田旭(3年)らが並ぶ強力打線も脅威だ。また、最速154キロ右腕・関戸康介(3年)は大阪大会で登板なしに終わったが、甲子園での登板があるのかどうかも注目だ。


大阪大会では、準決勝の関大北陽戦で延長14回までもつれ込むなど苦戦が続いたが、そこを勝ち上がれるのが地力の高さの表れ。今年のセンバツでは初戦敗退の屈辱を味わい、その悔しさを夏の舞台で晴らしたいところだ。


一方の東海大菅生も、今年のセンバツに出場しベスト8に進出するも、準々決勝でプロ注目の本格派右腕・畔柳(くろやなぎ)を擁する中京大中京に0-6で完敗。その悔しさを胸に、夏のリベンジに臨む。


センバツは不本意な投球に終わったエース左腕・本田峻也(3年)が復調し、鈴木泰成(2年)とともに二枚看板を形成。打線は千田光一郎(3年)が主軸を務める2年生を引っ張り、マウンドにも上がる“二刀流”。東京ナンバーワンと言われた実力校が、大阪桐蔭とどのような勝負を演じるか期待が高まる。


両チームの過去の対戦は、15年センバツの1回戦で一度あり、その時は大阪桐蔭が8-0で完勝。東京勢vs大阪勢の夏の対戦成績は、東京8勝、大阪7勝とほぼ互角で、今年の両校の対戦も激戦が予想されそうだ。


■今大会No.1右腕・風間擁する明桜は帯広農と対戦


今大会のナンバーワン投手と評されているのが、明桜(秋田)の風間球打(きゅうた)(3年)。今秋ドラフト1位候補で、183センチの長身から繰り出される角度のあるストレートと、カーブ、スライダー、チェンジアップ、フォークと、4種類の変化球を駆使する本格化右腕だ。


夏の秋田大会は3試合に登板し、26イニングを投げ、被安打12、奪三振32、奪三振率11.08、四死球11、失点3で防御率は0.69。準々決勝の秋田戦で、自己最速の157キロをマークし、決勝戦では3安打完封と、秋田南を全く寄せ付けなかった。


明桜は大会第3日の第1試合で帯広農(北北海道)との対戦が決定。帯広農は北北海道大会、全6試合で2ケタ安打を記録し、決勝では22安打19得点を叩き出した猛打が武器のチーム。好投手風間に対し、帯広農打線がどう攻略するかがポイントとなりそうだ。


■センバツ準V明豊は専大松戸と対戦


大会4日目第2試合に組まれた明豊(大分)vs専大松戸(千葉)も好カードの一つ。今年のセンバツ、決勝で東海大相模にサヨナラ負けを喫し、惜しくも準優勝に終わった明豊は、春は身長189センチの細身の右腕・京本眞(3年)と、太田龍(巨人)を兄に持つ左腕・太田虎次朗(3年)が投手陣の中心だったが、大分大会は京本が一本立ちし、決勝の大分舞鶴戦では3安打完封とエースとして成長。打線も4番の米田友(3年)を中心に迫力十分で、春の忘れ物を取り戻したい。


一方の専大松戸は、センバツは初戦敗退。プロ注目のサイドハンド右腕・深沢鳳介(3年)と、岡本陸(3年)の二枚看板が投手陣を引っ張り、主軸の吉岡道泰(3年)が打線を引っ張るバランスのいいチーム。甲子園では春夏ともにまだ未勝利で、まずは強豪を相手に初勝利を果たし波に乗りたいところだ。


■史上初の愛知対宮城が実現


全国最多、179校の激戦区・愛知を制したのが愛工大名電。準々決勝で東邦を、準決勝で中京大中京を、決勝では春の東海大会で準優勝の享栄を撃破と、大会史上初めて、愛知の“私学4強”のライバル3校を破って頂点に立った実力は本物だ。寺嶋大希(3年)を中心に投手陣は安定し、“二刀流”田村俊介(3年)の投打にわたる活躍にも注目。夏は通算5勝12敗と愛称は良くないが、そろそろ汚名を返上したい。


愛工大名電は大会2日目の第4試合に、東北学院(宮城)との初戦が決定。春夏初出場の東北学院はエースで4番の伊東大夢(3年)が中心。また、甲子園での愛知県勢と宮城県勢の対決は、春夏合わせて初めて実現する顔合わせで、その点も注目を集めそうだ。


■センバツ開幕カードが夏で再現


そのほか、大会3日目第3試合には、今年のセンバツ開幕戦で対戦した神戸国際大付(兵庫)vs北海(南北海道)の再戦が決定。センバツでは神戸国際大付が延長10回の末、3-2でサヨナラ勝ちを果たしているが、プロ注目の最速150キロ左腕・木村大成(3年)擁する北海がリベンジを果たすか、それとも、兵庫大会7試合で7発の長打力を誇る神戸国際大付の返り討ちとなるか、注目だ。


また、2日目第2試合の広島新庄(広島)vs横浜(神奈川)も好カードの一つ。さらに、3日目第2試合では、鍛治舎巧監督が率いる県岐阜商(岐阜)と馬淵史郎監督が率いる明徳義塾(高知)という、名将の初対決も実現。それぞれどんな戦いが繰り広げられるのか、2年ぶりの熱闘甲子園を楽しみにしたい。


第1日 8月9日(月)


日大山形(山形)vs米子東(鳥取)新田(愛媛)vs静岡(静岡)東明館(佐賀)vs日本航空(山梨)


第2日 8月10日(火)


智弁学園(奈良)vs倉敷商(岡山)広島新庄(広島)vs横浜(神奈川)高岡商(富山)vs松商学園(長野)東北学院(宮城)vs愛工大名電(愛知)


第3日 8月11日(水)


明桜(秋田)vs帯広農(北北海道)県岐阜商(岐阜)vs明徳義塾(高知)神戸国際大付(兵庫)vs北海(南北海道)小松大谷(石川)vs高川学園(山口)


第4日 8月12日(木)


長崎商(長崎)vs熊本工(熊本)専大松戸(千葉)vs明豊(大分)阿南光(徳島)vs沖縄尚学(沖縄)鹿島学園(茨城)vs盛岡大付(岩手)


第5日 8月13日(金)


大阪桐蔭(大阪)vs東海大菅生(西東京)近江(滋賀)vs日大東北(福島)西日本短大付(福岡)vs二松学舎大付(東東京)京都国際(京都)vs前橋育英(群馬)


第6日 8月14日(土)


智弁和歌山(和歌山)vs宮崎商(宮崎)作新学院(栃木)vs高松商(香川)樟南(鹿児島)vs三重(三重)日本文理(新潟)vs敦賀気比(福井)


第7日 8月15日(日)


弘前学院聖愛(青森)vs石見智翠館(島根)浦和学院(埼玉)vs 第1日第1試合の勝者


◆ノースアジア大明桜・風間 世代No.1だ!高知・森木、市和歌山・小園に「差つける」


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文・SPREAD編集部

《SPREAD》
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