![](/imgs/zoom/358097.jpg)
ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手は6日(日本時間7日)、本拠地アナハイムでのボストン・レッドソックス戦に「2番・投手」で投打同時出場。7回を5安打2失点にまとめて今季4勝目、日米通算50勝目を挙げた。打撃では同点二塁打を放つなど4打数1安打1打点で打率は.277となった。試合はエンゼルスが5-3で勝利し、貯金を再び1とした。
強打のレッドソックス打線を相手に、制球重視かつスローカーブも織り交ぜた緩急自在の投球で4勝目。大谷にとっては久々の“相棒”変更も功を奏した。
【動画】109キロのカーブと157キロの直球で生まれる驚愕の緩急を振り返る…大谷翔平が投じた“両極端”な2球の比較映像
■制球重視でストライク率73%
メジャー1年目の2018年に記録した自身最多の勝利数に並んだ大谷。先週のニューヨーク・ヤンキース戦で1回もたずに降板した悔しさを晴らす投球だった。
初回に1点を失ったものの、この日は制球が安定。投じた89球のうち65球がストライクで、ストライク率は73%を記録。奪三振は4と控えめだったが、無四球で今季最長タイの7回を投げ切った。
試合後の会見を米地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」が伝えており、大谷は「メカニック的にも良かったですし、テンポもリズムも良かったと思います。無理に三振を取りに行かないようにしました。相手の打線は非常に強力なので、それを頭に入れて、できるだけ早くアウトを取りたいと思いました」と話したという。
■功を奏したキャッチャー変更
“相棒”変更も功を奏した。捕手はいつも大谷と組むカート・スズキではなく、マドン監督はマックス・スタッシを起用。4月4日以来となるバッテリーだったが、息ぴったり。大谷が「(スタッシは)丁寧に捕球してくれて、そこが印象的で良かった」と語れば、スタッシも速球とカッターを中心に組み立て、レッドソックス打線封じに一役買った。
5回のダニー・サンタナの打席では、67.8マイル(約109キロ)のカーブと97.5マイル(約157キロ)の直球を投げ込んだ大谷。リードしたスタッシは「67マイルのカーブの次の球が97マイルの速球なんてフェアじゃないよね」と抜群の緩急で手玉に取り、してやったりだった。
6日前にブロンクスで炎上し、一部で「投手・大谷」に疑念が生じたが、あっという間に信頼回復。マドン監督も試合後、「ナイトゲームでの素敵なパフォーマンスだった」とニンマリ。「ショウヘイのグラウンドで状況を読み取る能力を私は信じている」と話すと、「今、我々が実践していることを過小評価してはいけません」と、大谷の二刀流継続に自信を見せた。
【動画】109キロのカーブと157キロの直球で生まれるこの驚愕の緩急…大谷翔平が投じた“両極端”の2球の比較映像
◆【実際の映像】この笑顔と対応を見ると「マジでオオタニを愛さずにはいられない」、SNSで拡散され絶賛された大谷翔平の“気遣い”
◆【実際の映像】大谷4勝目はこのビックプレーなしでは生まれなかった…ホームランを“強奪し”大谷翔平を救った中堅レガレスの超ファインプレー
文・SPREAD編集部
大谷翔平が投じた“両極端”な2球の比較映像
Shohei Ohtani, 68mph Curveball and 98mph Fastball (consecutive pitches/Overlay) pic.twitter.com/SlOG0WCi4X
— Rob Friedman (@PitchingNinja) July 7, 2021