
4日に福島競馬場で第70回・ラジオNIKKEI賞(GIII、芝1800m)が行われる。
過去にはフィエールマンが同レース2着から菊花賞を制し、天皇賞・春を連覇するなど、後に中長距離路線で活躍する馬がこのレースを経験しており、「出世レース」としての位置付けも高い。
果たして今年はのちの「出世馬」が存在しているのか。その見極めが馬券攻略のヒントとなるべく今回の”危険な人気馬”としてシュヴァリエローズを挙げたい。
◆【ラジオNIKKEI賞2021/人気傾向】1番人気は素直に信頼も特筆すべきは8番人気、単勝回収値は驚愕の「477」
■当地はディープの庭も、「戦歴」「脚質」に不安あり
まずは、ラジオNIKKEI賞における種牡馬成績(過去10年)を見てみるとディープインパクト産駒が【4-1-2-8】と圧倒的な成績を残しており、シュヴァリエローズは18年の同レース2着馬フィエールマンと同じ「ディープ×欧米血統」の配合で人気を背負いそうなのも納得だ。
続いて、シュヴァリエローズのこれまでの戦歴を振り返ってみると、まず連対した2歳新馬(1着)、萩S(1着)、若葉S(2着)はいずれも関西圏で、かつ先行しての好走だった。一方、新潟2歳S(5着)、ホープフルS(5着)、皐月賞(11着)の重賞は関東圏で、ここでは後方10番手以降からレースを進め敗退している。
さらに、今年は前走で初角5番手以内の馬が9頭もおり、重賞&関東圏においては先行する事が叶わなそうなシュヴァリエローズは後方から追い込む競馬となりそうだが、同レースにおいて追込脚質は【1-1-3-35】で連対率5.0%と結果が出ていない。
よって今回関東圏のレースとなるシュヴァリエローズは血統面などから人気する立場になりそうだが、馬券妙味を考えるとバッサリ「消し」の評価としたい。
◆【ラジオNIKKEI賞2021/脚質傾向】近年逃げ馬が活躍も馬券のヒントは「中団から脚を使える」
◆【ラジオNIKKEI賞2021/前走ローテ】前走13着のノースブリッジ 巻き返しを期待するデータとは
文・西舘洸希(SPREAD編集部)