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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が29日(日本時間28日)、ニューヨーク・ヤンキースとの一戦に「2番・DH」で先発出場。27、28号を放ち、26号で並んでいたトロント・ブルージェイズのゲレーロJr.を一気に抜き去り、単独トップに躍り出た。
3試合連続アーチを刻んだ大谷は30日(日本時間7月1日)に先発登板する予定。打撃でニューヨーカーの度肝を抜いた「二刀流」が、今度はピッチングで強打ヤンキースに対峙する。
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■「全部の球をハードヒットされる」
敵地ヤンキー・スタジアムで2打席連続本塁打。本塁打王争いで単独トップに立った大谷を巡り、称賛の声が相次いだ。MLB公式サイトが報じている。
ヤンキースの主砲アーロン・ジャッジは「オオタニは世代を代表する才能の持ち主だ。間違いない。今年、彼がやっていることはスペシャルで印象深いよ。ストライクゾーンに来た球は全部ハードヒットになる感じがするんだ」と話した。
また、試合後の会見では大谷に2発を浴びたタイヨンが「打たれたのは結構良い球だったと思う。信じられない打者だね。対戦するのは難しかった」と振り返ると、敵将ブーン監督も「もともと印象的な選手だったが、さらに上の次元に行ったと感じる。7回の打席は走者がいなかったから安心して見ていられた。できれば、彼を打席に迎えるときはそのような状況でお願いしたいね」とジョークを交えて、大谷を称賛した。
■ヤンキー・スタジアム初登板に注目集まる
大谷はいよいよ現地30日ヤンキー・スタジアムのマウンドに上がるが、MLB公式サイトによるとジャッジは「オオタニが力強い速球を投げることは分かっている。ただ、我々はゲームプランを用意しているし、対策を準備している」と語っている。
現地28日(同29日)に行われたこのカードでは、熱中症になったエンゼルスの先発バンディがマウンド上で嘔吐し緊急降板したように、北米大陸は現在熱波に襲われており、大谷にも過酷なコンディションが待ち受けている。強力ヤンキース打線に加えて、気候という難敵とも戦うことになった「二刀流」。
米放送局「バリー・スポーツ・ウエスト」の公式Twitterは「SHO-TIME IN THE BIG APPLE」と記した大谷のピッチング動画をアップするなど、米メディアは盛り上げに余念がない。果たしてヤンキー・スタジアム初登板を飾れるか、全米の視線が集まる。
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文・SPREAD編集部
「二刀流」でNYを沸かせるか……米放送局による投手・大谷翔平の“煽りPV”
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— Bally Sports West (@BallySportWest) June 30, 2021