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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手が28日(日本時間29日)、敵地でのニューヨーク・ヤンキース戦に「2番・DH」で出場。1回1死走者なしで迎えた第1打席、先制の26号ソロを放った。ヤンキー・スタジアムでの自身初の安打が2試合連続の本塁打となり、トロント・ブルージェイズのゲレーロJr.に並び、ア・リーグトップに立った。試合はエンゼルスが5-3で勝利。大谷は5打数1安打で打率.275となっている。
【速報/3試合連続弾】大谷翔平、2打席連続本塁打 2発目は打球速度181キロの弾丸ライナーでゲレーロJr.に2本差の単独トップ
■「Shotime in the Bronx」
野球にうるさいニューヨーカーを黙らせるのに十分な一撃だった。大谷は初回、ヤンキースの先発右腕キングが投じた内角低めのカーブを捉え、右翼席に運んだ。先制の26号ソロは、打球速度117.2マイル(約188.6キロ)で、今季自己最速をマーク。飛距離は416フィート(約127メートル)だった。
MLB公式サイトは「オオタニが大舞台に立つ」と記し、実際の本塁打映像を届けた。また、MLB公式Twitterも「Shotime in the Bronx」とつづり、聖地ヤンキー・スタジアムでの活躍をクローズアップした。
■NFLのスターも「オオタニMVP」
かねてより“大谷ファン”を公言してきたNFLのスーパースター、JJ・ワット(アリゾナ・カージナルス)も弾丸26号に反応。「ショウヘイ・オオタニ MVP」とツイートすると、続けて「まじめに聞きたいんだが……。MVPについてオオタニ以上にふさわしいかどうか議論できる選手はいるか?」と投稿。
「彼は打席とマウンドを支配している。他の選手は試すことさえできないし、ましてや成功もしていない」とコメント。そして「“最も価値がある“(MVP)とはそういうことだ」と締めくくった。
大谷にとって、メジャー1年目の2018年5月以来となるヤンキー・スタジアムでの試合。3年前は3試合で9打数無安打だったが、ついに出た1発。元祖二刀流、神様ベーブ・ルースゆかりの地で、現代の二刀流が強烈なインパクトを残した。
■バンディは試合中に嘔吐、熱中症か
また、この試合でエンゼルスの先発ディラン・バンディ投手が緊急降板した。2回、2死二塁の場面。1番ラメーヒューに1球目を投じる直前、サイン交換中にプレートを外すと、突然、嘔吐。スタンドがどよめきに包まれる中、チームスタッフが駆けつけた。その後、自分で歩き、ベンチへ下がった。この日は試合開始前の気温が32度と高く、どうやら熱中症を引き起こしていたようだ。
◆大谷翔平の26号は「まさにロケット」 ニューヨークを舞台に「SHO TIME」開演
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◆逆方向へムーンショット、大谷翔平の25号に反響続々「どうやって打つの?」
文・SPREAD編集部