【格闘技】「RIZIN.28」見所・勝敗予想、剛のムサエフvs.柔のサトシは一瞬足りとも目が離せない攻防 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【格闘技】「RIZIN.28」見所・勝敗予想、剛のムサエフvs.柔のサトシは一瞬足りとも目が離せない攻防

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【格闘技】「RIZIN.28」見所・勝敗予想、剛のムサエフvs.柔のサトシは一瞬足りとも目が離せない攻防
  • 【格闘技】「RIZIN.28」見所・勝敗予想、剛のムサエフvs.柔のサトシは一瞬足りとも目が離せない攻防

総合格闘技の大会としては18年ぶりに東京ドーム開催となる「RIZIN.28」。


前半のスペシャルワンマッチからRIZINフェザー級王者・斎藤裕が登場し、中盤は朝倉海を筆頭とする「RIZINバンタム級トーナメント」、そして「那須川天心 vs. 3人」スペシャルマッチ、メインマッチに朝倉未来vs.クレベル・コイケと、豪華カード全10試合が組まれた。


ここでは前半スペシャルワンマッチ、RIZINバンタム級トーナメント、RIZINライト級タイトルマッチ、メインマッチの見所と勝敗予想をお届けする。


◆【6.13「RIZIN.28」東京ドーム大会】見所・勝敗予想、メインマッチ「朝倉未来、ホントに強いの?」の答えが出る一戦


■ボンサイ柔術創始者の息子・サトシ


格闘技ファンが今大会で最も盛り上がるカードとなるであろう「トフィック・ムサエフ vs. ホベルト・サトシ・ソウザ」。


2019年にRIZINライト級トーナメントに名を連ねた両者だが、このふたりの組み合わせは実現しなかった。トーナメントを優勝したのはムサエフ。サトシは1回戦でジョニー・ケースと対戦し、1ラウンド1分15秒TO負けとなったが、右アッパーが左目に入るアクシデントに近い敗戦だった。


その後、サトシは2020年8月「RIZIN.22」で矢地祐介を1ラウンド1分52秒でパウンドによるTKO勝ち、21年3月「RIZIN.27」で徳留一樹を1ラウンド1分44秒で三角締めによるTO勝ちで2連勝を飾って、ここに臨む。総合格闘技は12試合で11勝1敗。ジョニー・ケースに敗れるまでは9戦無敗を誇り、全11勝すべてがKOまたは一本勝ちのフィニッシュで、うち10勝は1ラウンドで決めている。


父はボンサイ柔術の創始者アジウソン・ソウザ。ブラジリアン柔術世界選手権に3度優勝の実績のとおり寝技の技術は一流だが、RIZINでは意外にもグランドパンチで相手を沈めるシーンが多く、MMAファイターとしての“センス”に満ちている。


ホベルト・サトシ・ソウザ(C)RIZIN FF


■アゼルバイジャンの英雄・ムサエフ


一方のムサエフは2018年12月「RIZIN.14」大晦日大会でRIZIN初参戦。修斗ファイター・大尊伸光を2ラウンド1分19秒でパウンドによるTKO勝ちを収め、続く19年6月「RIZIN.16」はRIZINライト級の常連、ダロン・クルックシャンクに3-0のフルマークの判定勝ち。


RIZIN2戦2勝で同年10月から始まったRIZINライト級トーナメントに参戦した。


そのトーナメントは戦前、優勝候補とされていたのが、ジョニー・ケースとサトシ。このふたりが1回戦で激突し、勝ち上がったケースと19年12月「RIZIN.20」の準決勝で対戦したのが、1回戦でUFCファイター・ダミアン・ブラウンをグラウンドパンチでTKO勝ちしてきたムサエフだった。


この時点では“ダークホース”的存在だったムサエフだが、優勝候補のケースを1ラウンド2分47秒でTKO勝ち。左フックで倒すと、コーナーでパウンドに持ち込みフィニッシュ。「強い」の一言だった。


決勝戦ではBellatorファイター、パトリッキー・“ピットブル”・フレイレと対戦。両者、準決勝で拳を骨折していたなかでの死闘で、激しい攻防の末、ムサエフが判定3-0でトーナメント優勝を果たした。


この試合は母国・アゼルバイジャンの国営放送で生中継され、ムサエフは国民的英雄として名を残す。


◆【6.13「RIZIN.28」東京ドーム大会】全10試合の対戦カード一覧、ムサエフvsサトシは第8試合


■剛vs.柔の攻防から目が離せない


寝技に持ち込みたいホベルト・サトシ・ソウザと、打撃で決めたいトフィック・ムサエフ。相反する両者の対決は、予測不可能レベルの一戦となる。一瞬でも隙を見せたほうが敗者となり、その隙を突くのが勝者だ。


両者、ここまでの試合運びから早い展開が予想される。気になる点はムサエフが徴兵のため1年以上のブランクがあること。ムサエフとしては1ラウンド目は試合感覚を取り戻す作業が必要になる。距離を保ちながら一撃を狙うムサエフに対し、相手をロープ際に誘い込むサトシ。剛vs.柔の攻防は一瞬足りとも目が離せない。


しかし、あのトーナメントで見せたムサエフの圧倒的な爆発力が出れば、サトシはひとたまりもない。ムサエフが試合を急ぐようであればサトシのサブミッションの餌食になるが、それでもムサエフには強烈なパウンド攻撃があり、寝技に持ち込む隙はわずか。


その隙を突くことができればサトシの勝利も見えてくるが、ここはトフィック・ムサエフが制すると見た。


◆【6.13「RIZIN.28」東京ドーム大会】見所・勝敗予想、バンタム級トーナメント1回戦「優勝候補・朝倉海の“進化”」


◆【6.13「RIZIN.28」東京ドーム大会】見所・勝敗予想、シビサイ頌真vs.スダリオ剛「瞬き厳禁の“一撃”KO勝負」


文・SPREAD/山田

《SPREAD》
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