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5月30日のプロ野球は、阪神が4打数3安打の猛打賞を記録したプロ1年目の中野拓夢の活躍や、チーム最年長の糸井嘉男の先制2ランアーチ、そして不調続きであった捕手・梅野隆太郎の今季1号決勝2ランなどの猛攻で、西武との接戦に8-9で勝利した。
また、ロッテは安田尚憲と藤岡裕大の連続タイムリーで先制すると、3回、4回とリードを広げ6回には荻野貴司のタイムリー、マーティンの犠牲フライ、中村奨吾のタイムリーでダメ押しの3点を追加し広島に快勝。先発の小島和哉は6回1失点の好投で今季2勝目を挙げた。
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ここでは打者vs投手の対戦データなどから読み取った「打のキーマン」をピックアップする。
■大躍進を続ける塩見泰隆 5月は60打数23安打
ヤクルト・塩見泰隆 vs 楽天・塩見貴洋
ヤクルト・塩見泰隆は今年プロ4年目の外野手。プロ1年目から年々成績を上げ続け、昨年からは出場機会が増加している。今年は更に活躍の場が増え、早くも6月中には昨年の打席数を上回りそうな勢いだ。
5月は打率.383を誇り、直近6試合で本塁打2本を含むマルチ安打を4度マーク。うち3試合で猛打賞を記録している。特に5月27日の 日本ハム 戦では、3回裏に5号ソロを放つなど4打数4安打の好成績で、チームの勝利に大きく貢献した。
楽天・塩見貴洋とは初対戦となるが、塩見泰は左右別打率が.364と左投手を得意としており、球場別成績を見ても、神宮球場では21試合に出場して打率.388と球場別で最も高い打率を記録している。今日も勢いそのままの活躍が期待できそうだ。
カウント別成績を見ると、初球打ちでの打率は.333と比較的高いほか、カウントに余裕がある場合はいずれも打率.400を上回っており、特に2-0での打率は.833を記録している。カウントが浅い打席には特に注目だ。
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データ提供・共同通信デジタル文・SPREAD編集部