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ロッテ・荻野貴司は、5月の打率.333と好調だった。特に29日の広島戦では、本塁打を打つなど3安打猛打賞の活躍。先発・美馬学を援護。翌日の試合でも2安打を放ち、チームのリードオフマンとして牽引している。
今週は敵地での6連戦となり、ビジターの打率.269と今一つもこの調子なら期待できそうだ。
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■打率.309と高打率を記録する切り込み隊長がチームを引っ張る
交流戦最初の1週間を4勝2敗の2位、阪神、広島を相手に2カード連続での勝ち越しに成功したロッテ。その中で、プロ12年目、35歳となった荻野貴司が、不動の「1番・センター」として打線を引っ張っている。
今季、開幕7試合連続ヒットに始まり、4月11日から同29日までは16試合連続ヒット、さらに5月16日からの4試合で20打数10安打と爆発。迎えた交流戦でも、阪神との第1戦で2安打を放って白星スタートに貢献すると、第3戦では先頭打者本塁打を放って佐々木朗希のプロ初勝利をアシスト。続く広島戦でも第2戦で4号ソロを含む3安打猛打賞をマークすると、第3戦では自慢の俊足を生かして内野安打2本をマークした。
その中で特に“追い風”を感じているのが本拠地での打席だ。今季ここまで、ビジターの試合では打率.269と平凡だが、ホームでの試合では打率.345の“大当たり”。出塁率4割で、OPS.913と優れた数字を残しているのだ。
だが、交流戦首位(4勝1敗1分)の中日と交流戦3位のDeNA(3勝2敗1分)と対戦する今週は、「バンテリンドーム」、「横浜スタジアム」と、ともに敵地が舞台。来週6月8日からはヤクルト、巨人とのホーム6連戦を控える前のビジター6連戦を、荻野がいかに乗り越えるか。チーム不沈の大きな鍵を握っている。
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記事提供:ベースボール・タイムズデータ提供:野球DB