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右前肢の繋靱帯炎を発症した昨年の牝馬三冠・デアリングタクト(牝4、栗東・杉山晴紀厩舎)は27日、栗東トレーニングセンターの診療所でMRI検査を受け、幹部幹細胞移植による治療が施されることが決定した。同馬を所有するノルマンディーオーナーズが発表したもの。
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繋靱帯炎は繋(つなぎ)部分に位置する靱帯に炎症を起こすもので、かつて「不治の病」と呼ばれた屈腱炎と同じく、競走馬にとっては長期治療を要する難病。過去には、1999年のダービー馬・アドマイヤベガ、2005年の日米オーク制覇のシーザリオ、14年の桜花賞馬・ハープスターなどが繋靱帯炎により引退を余儀なくされた。今年1月には春の天皇賞2連覇のフィエールマンが繋靱帯炎を発症し引退している。
デアリングタクトは今年4月25日、香港・クイーンエリザベス2世C3着後の着地検疫中に負傷が判明。出走予定だった宝塚記念を回避していた。今後は福島県・競走馬リハビリテーションセンターに移動。半年以上のリハビリを行い、再発を防ぐために幹細胞移植を施すという。
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文・SPREAD編集部