【NHKマイルC/騎手データ】主力3頭に騎乗する川田将雅、ルメール、藤岡佑介の『違い』とは | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【NHKマイルC/騎手データ】主力3頭に騎乗する川田将雅、ルメール、藤岡佑介の『違い』とは

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【NHKマイルC/騎手データ】主力3頭に騎乗する川田将雅、ルメール、藤岡佑介の『違い』とは
  • 【NHKマイルC/騎手データ】主力3頭に騎乗する川田将雅、ルメール、藤岡佑介の『違い』とは

9日は東京競馬場でNHKマイルC(GI、芝1600m)が行われます。


3歳マイル王を決める一戦で、2001年まではシーキングザパール、エルコンドルパサー、クロフネなどの外国産馬が内国産馬を圧倒し、外国産馬にとってダービーのようなレースでしたが、2002年以降は一貫して、国内で生産された馬が勝利を挙げています。


今年は朝日杯FS勝ちのグレナディアガーズ(牡3、栗東・中内田)、弥生賞で2着に好走したシュネルマイスター(牡3、美浦・手塚)、前哨戦のニュージーランドTを圧勝したバスラットレオン(牡3、栗東・矢作)の3強ムードです。


そこでグレナディアガーズに騎乗する川田将雅騎手、シュネルマイスターに騎乗するC.ルメール騎手、バスラットレオンに騎乗する藤岡佑介騎手の3名について、当レースの過去データ、東京芝マイルGIの過去データを参考に、騎手データを見ていきましょう。


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■藤岡佑介騎手はNHKマイルCで一発が見込める


まずは2000年以降のNHKマイルCの成績データを基に、今年のNHKマイルCに乗り鞍がある騎手の成績を表にまとめています。


[2000年以降]NHKマイルCの騎手別成績


今回ピックアップする3騎手の中では藤岡佑介騎手が最も着順と人気のバランスが優れていますね。


2008年に14番人気のダノンゴーゴーを3着に導くと、20018年は6番人気のケイアイノーテックで鋭く追い込み、人馬ともGI初制覇を決めています。


過去の騎乗では人気以上の着順に導くことが多く、今年も一発が見込めるかもしれません。


■川田将雅騎手は人気通り C.ルメール騎手は取り扱い注意


続いて川田騎手のデータですが、過去7回の騎乗で3番人気以内の馬に騎乗できた機会は僅か1度だけ。


勝負になるような馬にほぼ乗れていなかったことが分かります。


ただし、その状況下で人気に比べ着順の大きな落ち込みが見られなかったことから、ここで人気通りの走りが期待できそうですね。


一方、看過できないほどの極端なデータとなってしまったのがC.ルメール騎手です。


連対率こそ40%を記録していますが、2016年のメジャーエンブレム(1番人気1着)以降は、モンドキャンノ(3番人気9着)、タワーオブロンドン(1番人気12着)、グランアレグリア(1番人気4位入線⇒5着降着)、レシステンシア(1番人気2着)と人気を裏切るケースが多く、同騎手にとってNHKマイルCは『鬼門』かもしれません。


■武豊騎手は『買い』なのか


3騎手以外に目を向けると、データ的に気になるのが武豊騎手です。


2001年のクロフネ、2006年のロジックとNHKマイルCで2勝を挙げているものの、人気に比べると着順のお落ち込みが目立つ状況にあります。


実際に近2年も2019年のファンタジスト(6番人気13着)、2020年のサトノインプレッサ(3番人気13着)ともフタ桁着順に沈んでしまいました。


武豊騎手だから買いとはならないようです。


■東京マイルGIでも藤岡佑介騎手が〇


そして2000年以降の東京芝1600mGI戦の成績データを基に、今年のNHKマイルCに乗り鞍がある騎手の成績も表にまとめています。


[2000年以降]東京芝1600mGI戦の騎手別成績


3騎手の中で最も着順と人気のバランスが優れているのは、ここでも藤岡佑介騎手です。


先ほどあげた2頭以外にも、2010年の安田記念は6番人気のスーパーホーネットで2着に好走。スーパーホーネットだけを見てしまうと、この舞台で人気に応えられないレースもありましたが、東京マイルGIでは警戒が必要な騎手ですね。


■川田騎手は人気通り 東京マイルGIならC.ルメール騎手


続いて川田将雅騎手、C.ルメール騎手のデータを見ていきましょう。対象を東京マイルGIに広げても、川田将雅騎手は同じようなデータが算出されました。


それでも、2015年安田記念のモーリス(1番1人気)、2017年安田記念のサトノアラジン(6番人気1着)と、この舞台でGI勝利経験があります。過去データそのものが凡庸だからといって割り引く必要はないように感じます。


一方、C.ルメール騎手は対象を東京マイルGIに広げたことで、人気と着順のバランスが大幅に改善しましたね。


NHKマイルC以外の東京芝1600mGIならC.ルメール騎手が中心と考えて良さそうです。


■東京芝1600mでの武豊騎手は△


3騎手以外に目を向けると、先ほどと同様の気になるデータとなってしまったのが武豊騎手です。


人気に比べると着順の落ち込みが目立ちますね。東京芝1600mGIでも買いづらい騎手と言えそうです。


さて、今回は2つのデータから3騎手を中心にデータを見ていきましたが、ともに優れた数値を示す藤岡佑介騎手をデータ注目騎手としてピックアップします。


過去のGI勝利は20018年NHKマイルCの1勝のみですが、NHKマイルC、東京芝1600mGIならデータ的には押さえて損のない騎手です。3年ぶりのGI制覇なるか注目してみてください。


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著者プロフィール


伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部


秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。

《SPREAD》
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