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プロ野球は各チーム25試合から27試合を実施。セ・リーグでは、開幕ダッシュに成功した阪神が首位、パ・リーグは、2位の楽天と0.5ゲーム差でソフトバンクが1位だ。
23日に14試合ぶりにホームランを放ったソフトバンク・柳田悠岐、直近6試合で3ホーマーのヤクルト・山田哲人など調子を上げてきている。
ここでは、データをもとに今週のPickupプレーヤーを紹介していく。
◆【プロ野球/打率TOP5】好不調トレーダー DeNAは牧秀悟に頼らず、4番・佐野恵太に打線を繋げ
■セ・リーグ
鈴木誠也(広島)
鯉の主砲が先週、2戦連発弾を放って史上177人目の通算150号を達成した。キャンプから新しい打撃フォームに取り組み、開幕してからも試行錯誤を重ねてきた中で放ったメモリアルアーチ。4月16日から8試合連続安打をマークして打率もアップし、4月26日の時点で打率.318、6本塁打、13打点の成績を残している。
26歳にして、すでに日本球界屈指の強打者の地位を築いている鈴木だが、実は「5月男」でもある。鈴木が1軍に定着した2015年以降の5月の成績を振り返ると、打率.400(25打数10安打)、打率.325(80打数26安打)、打率.330(88打数29安打)、打率.324(82打数25安打)、打率.383(94打数36安打)といずれも高打率を残している。
昨季は新型コロナウイルス感染症による開幕延期によって5月は公式戦実施なし。今週末から“2年ぶり”の得意の5月に突入するが、その中で徐々に調子を上げてきた鈴木がどのようなバッティングを見せてくれるのか。チームは12勝12敗2分けの勝率5割。「5月男」鈴木の活躍で、優勝争いに加わることができるか。
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■パ・リーグ
グラシアル(ソフトバンク)
来日4年目のキューバ砲が止められなくなってきた。2月中旬に来日し、開幕1週間前にオープン戦初出場。開幕直後は調整不足ぶりが目についたが、試合を重ねる中で4月に入ってから徐々に調子を上げると、先々週4月13日からの1週間で20打数7安打の打率.350(2本塁打、3打点)をマークすると、先週4月20日からの1週間では21打数12安打の打率.571(1本塁打、4打点)の大暴れ。4月26日の時点でリーグトップの打率.365をマークし、4本塁打、11打点と4番として絶大な存在感を発揮している。
そのグラシアルの今季の特徴に、対右投手への強さがある。ここまで70打数28安打の打率.400をマーク。逆に昨季は対右投手(199打数51安打、打率.256)よりも、対左投手(57打数20安打、打率.351)の方が高打率。右打者のグラシアルにとってはそれが“通常運転”のはずだが、今季は「右対右」で“爆発中”。このまま対右投手に対して快音を響かせるのか。対戦投手の左右に改めて注目しながら、そのスイングに注目したい。
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◆【セ・リーグ見どころ】好調・ヤクルトは巨人に勝利して首位・阪神との差を詰めることができるか
◆【パ・リーグ見どころ】首位・ソフトバンクは得意の日本ハム相手に首位固めとなるか
◆【動画プレーバック】SB・柳田悠岐の14試合ぶり逆方向ホームラン、阪神・佐藤輝明の飛距離139メートル弾
記事提供:ベースボール・タイムズデータ提供:野球DB