ロッテからフリーエージェント(FA)となっていた澤村拓一が15日(日本時間16日)、ボストン・レッドソックスと2年契約で合意したと複数の現地メディアが報じた。契約は2年300万ドル(約3億16000万円)となり、投球イニング数などに応じて出来高も付くという。
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■救援陣に悩むレッドソックスの救世主となるか
現地メディア「The Athletic」のケン・ローゼンタール記者は自身のTwitterで、澤村が出来高などの条件を達成すると、最大で3年総額765万ドル(約8億円)の契約になると報じている。
昨季、レッドソックスはMLB30球団でワースト4位の救援防御率5.79。守護神のマット・バーンズは昨季防御率4.30と安定感が今ひとつで、オフに獲得したアダム・オッタビーノは昨季5.89、マット・アンドリースも昨季4.50と、数字的には盤石の補強とは言い難かった。
コーチ陣は球威のある本格派投手を中心にブルペン層を厚くしたいという意向を示しており、最速159キロの直球と高速スプリットを武器にする澤村が、クローザーを任せられるチャンスもある。
■地元メディア「オカジマのようなダークホース」
米地元スポーツ局「NBCスポーツ・ボストン」では、早くも澤村への大きな期待を寄せている。同局は2015年に36セーブ、16年に37セーブを挙げた巨人時代の実績に注目。
加えて、2007年~11年に在籍し、2007年のワールドシリーズ制覇に貢献した岡島秀樹を引き合いに、「契約時には注目を浴びていなかったオカジマと同じように、サワムラもダークホースとしてブルペンの競争に加わるだろう」と評価している。
文・SPREAD編集部