【競馬】「きさらぎ賞」中京重賞で“絶不調”騎手とは 「東京新聞杯」狙い目は栗東・ベテラン騎手 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【競馬】「きさらぎ賞」中京重賞で“絶不調”騎手とは 「東京新聞杯」狙い目は栗東・ベテラン騎手

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【競馬】「きさらぎ賞」中京重賞で“絶不調”騎手とは 「東京新聞杯」狙い目は栗東・ベテラン騎手
  • 【競馬】「きさらぎ賞」中京重賞で“絶不調”騎手とは 「東京新聞杯」狙い目は栗東・ベテラン騎手

2月7日(日)は東京競馬場で東京新聞杯、中京競馬場できさらぎ賞が開催されます。


東京新聞杯はいつも通り過去データを参考にしていますが、今年のきさらぎ賞は京都芝1800m(外回り)ではなく、中京芝2000mで行われることに注意が必要です。


競馬場のみなず、距離も異なりますので、例年とは“別物”と考えた方が良さそうですね。


◆「東京新聞杯」過去10年わずか“1勝”外枠の人気馬より、内枠の大穴を狙う


■中京芝2000mでは川田騎手が優秀


それではきさらぎ賞に関連する気になる騎手データから見ていきましょう。


中京競馬場のコース改修後、中京芝2000m戦の成績をもとに、今年乗り鞍がある騎手の成績をまずまとめています。



[2012年以降]中京芝2000m騎手別成績



中京芝1200m、1600mもそうですが、中京競馬場は騎手ごとの巧拙、技量の差が出にくいコース。


中京芝2000mも同様の傾向が確認でき、力のある馬、人気のある馬にどれだけ騎乗できるかが、騎手の騎乗成績に大きく影響していますね。


泉谷楓真騎手、柴山雄一騎手の成績は悪くありませんが、2桁人気馬の着順を人気よりひとつ、ふたつ押し上げる程度で馬券に絡んだ機会はそこまで多くありません。


この舞台では川田将雅騎手、武豊騎手の両名が人気馬に騎乗する機会が多く、武豊騎手よりも着順の落ち込みが少なく、連対率39.2%と上々の成績を残せているのが川田将雅騎手です。


今年のきさらぎ賞で川田騎手が騎乗するのが、2019年のセレクトセール当歳馬セッションにて1億6200万円で取引されたドゥラメンテ産駒のダノンジェネラル(牡3、栗東・中内田)。


ダノンプレミアムダノンファンタジーと同じ馬主ダノックス×中内田厩舎の組み合わせに注目されている競馬ファンも多いようで、1戦1勝ながら上位人気に推されそうな状況ですね。


初の重賞挑戦でいかなる結果となるのか川田将雅騎手&ダノンジェネラルには注目です。


■今年の中京重賞では武豊騎手が極度の不振


そして今年の中京重賞で記録された騎手データも見ていきましょう。


今年の中京重賞の成績を基に、今年のきさらぎ賞に乗鞍がある騎手の成績もまとめています。



[2021年]中京重賞の騎手別成績



今年中京で行われた重賞で大活躍している福永祐一騎手が東京新聞杯に騎乗するため、残念ながらここは不在。


平均着順と平均人気のバランスという観点から荻野極騎手、池添謙一騎手の数値は上々ですが、肝心の馬券には絡めていませんね。


一方、平均着順と平均人気のバランスが“悪い”とデータがはっきり示す騎手が2名います。


それが北村友一騎手と武豊騎手です。


施行数そのものが少ないことからデータ的に“下ブレ”してしまった可能性はありますが、とりわけ武豊騎手が全く人気に応えられていない状況は看過できませんね。


京都金杯シュリ(1番人気5着)、日経新春杯アドマイヤビルゴ(1番人気10着)、東海Sインティ(1番人気12着)と1番人気に3度騎乗する機会があった中で全て着外に終わっています。


今年のきさらぎ賞北村友一騎手が騎乗するのがラーゴム(牡3、栗東・斉藤崇)、武豊騎手が跨るのがヨーホーレイク(牡3、栗東・友道)。


どちらも重賞好走馬でここで人気となりそうですが、騎手データから過信は禁物と言えます。むしろ、武豊騎手&ヨーホーレイクをバッサリ切った方がオイシイ馬券が獲れるかもしれませんね。


■東京新聞杯は岩田康誠騎手が最も買い


続いて東京新聞杯の気になる騎手データを見ていきましょう。



[2000年以降]東京新聞杯の騎手別成績(中山開催の2003年を除く)



中山競馬場で行われた2003年を除く、2000年以降の東京新聞杯の成績データをもとに、今年乗り鞍がある騎手の成績をまとめています。


単純に着順と人気のバランスだけを見て行けば大野拓弥騎手が優秀ですが、馬券絡みに期待できる馬に跨ることはほぼありません。


ここで着順と人気のバランスが優れているとデータから示されたのは岩田康誠騎手です。


同騎手は2009年の東京新聞杯で9番人気のスマイルジャックを3着に導くと、2013年には2番人気のクラレントで優勝。


加えて2015年のフルーキー(1番人気3着)、2016年のエキストラエンド(6番人気2着)、2020年のシャドウディーヴァ(6番人気2着)と騎乗機会3連続で馬券絡みしています。


今年の東京新聞杯岩田康誠騎手が跨るのが、昨年の2着馬シャドウディーヴァ(牝5、美浦・斎藤誠)。東京で行われたGII、GIIIでは【0.3.0.2】と勝ち切れないものの堅実な成績を残せている同馬。今年も好走できるのか注目です。


■福永祐一騎手は極端な成績


一方、着順と人気のバランスが優れているとは言えないのが福永祐一騎手。


2015年のヴァンセンヌ(3番人気)、2019年のインディチャンプ(1番人気)を勝利に導いていますが、2008年のカンパニー(1番人気4着)、2012年のフレールジャック(2番人気7着)、昨年のヴァンドギャルド(2番人気6着)のように結果が伴いケースも多々。


今年の東京新聞杯福永祐一騎手は昨年と同じヴァンドギャルドに跨りますが、極端な成績を考慮すると“アタマ固定”または“切り”が正解かもしれませんね。


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著者プロフィール


伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部


秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。

《SPREAD》
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