【競馬】中山金杯 ディープボンドら有力馬追い切りジャッジ&狙える穴馬プラスワン! | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【競馬】中山金杯 ディープボンドら有力馬追い切りジャッジ&狙える穴馬プラスワン!

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【競馬】中山金杯 ディープボンドら有力馬追い切りジャッジ&狙える穴馬プラスワン!
  • 【競馬】中山金杯 ディープボンドら有力馬追い切りジャッジ&狙える穴馬プラスワン!

昨年最後のジャッジを行った有馬記念は“初の中山芝2500m戦でも持てる力をフルに出せる”と「S」評価したクロノジェネシスが人気に応えて快勝してくれましたね。そして「プラスワン!」としたご紹介した穴馬サラキア(11番人気)が、直線で鋭く脚を伸ばし2着に激走! 参考にされて好配当を手にされた読者の方が多少なりともいらっしゃったのなら、嬉しいところですね。


さて今週は年始恒例の重賞「中山金杯」が開催! この一戦の有力馬について、中間調整と最終追い切りのジャッジをお届けします。最後には「プラスワン」として調整面から狙える穴馬もご紹介。


今年もこのコラムがみなさまの重賞攻略のお役に立てば幸いです。どうぞご参考になさってください。


■ディープボンド


【中間調整】菊花賞4着後、休息を取り12月頭からトレセンでの調整再開。初時計で坂路52秒8を馬なりでマークし、緩んだ雰囲気は感じられない。有馬記念に登録があったが、補欠3番手とあって除外は織り込み済み。年明けのここを目標に順調そのものだ。12月23日にCWで6F80秒1、31日に終い重視でCW82秒1と立て続けに速い全体時計。仕掛けられたラストでは体全体を大きく使って数字以上の伸びを見せ、体調面、精神面ともに高いレベルにありそう。


【最終追い切り】12月31日の攻めが実質の最終追いで、年明けは運動程度の動きに留まっている。


【見解】間隔が詰まったほうが高いパフォーマンスを出せるタイプで、中9週とやや間隔が開いている今回は本来直前でビシッと追いたいところではなかったか。しかし年末年始の変則開催と中山遠征もあり、この調整過程となった。12月中に見せていた動きはハイレベルで充実ぶりは強調できるが、若干だけ割引きたいところ。


総合評価「B」


■ヒシイグアス


【中間調整】7カ月ぶりの前走を快勝。まだ心身ともに余裕を残していた仕上げだったようだし、レースもダメージが残るような激戦ではなかった。ゆえに反動はほとんどなく、前走後は在厩で意欲的な調整が施されている。12月10日に坂路で13-13を出し、緩みのないところをアピール。17日にコースでの併せ馬をこなせているあたり、体調や脚元は万全のようだ。以降順調に時計を詰め、12月30日の併せ馬では内々を回ったとは言え自己ベストを上回る数字を出し併走馬を圧倒した。


【最終追い切り】1月3日に坂路で流された。14-14の調整程度だったが、馬自身前向きさを見せてラストは楽に13秒台前半。走ることへのモチベーションは相当高そうだ。


【見解】馬体の調整に手間取り半年以上の休養を取っていたが、じっくり待った甲斐あって復帰戦、そして復帰後の動きは申し分なしだ。手元に置いてジワジワ気配を上げていくあたりさすがに名門・堀厩舎といったところ。絶好調と言える。


総合評価「S」


■ダーリントンホール


【中間調整】日本ダービー後の休養明けは、12月5日のチャレンジCを目標に11月初頭から調整。しかしトモのあたりがしっかりせず、中山金杯に切り替えて再放牧、再入厩を経て調整されている。帰厩最初の時計だった12月9日のコース追いでまずまずの動きを見せており、ひとまず立ち直ったようだ。しかし調整ペースはややスローで、良化に手間取っている感は否めない。1週前追いでも2勝クラスの馬に手応えで見劣っていた。


【最終追い切り】1月2日にウッドで3頭併せ。ここでも序盤はやや動きに鈍さを感じさせたが、追われたラストでは2頭の真ん中を力強く伸び、最先着を果たした。ようやく良かった頃の気迫を取り戻したようだ。


【見解】目標を切り替えての再調整で、さすがに万事順調とは言えない。それでも急ピッチの追い込みで直前になんとか格好はついたというところか。良化の余地はまだまだ感じるが、7カ月ぶりと考えれば悪くない。


総合評価「B」


■プラスワン! ココロノトウダイ


【中間調整】菊花賞を除外され、臨んだ準オープンを快勝。続けて使う選択肢も視野にあったようだが休養での成長を優先し、その後放牧に出された。中山金杯を目標に帰厩し、12月13日の坂路13-13を経て16日の併せ馬で豪快な動きを披露。リフレッシュ効果は大きかったようだ。以降強い調教は必要なく、馬自らが気合いを乗せ動きを研ぎ澄ませている。30日は抜群の折り合いから終いに切れ、追ってきた未勝利馬を子ども扱いした。


【最終追い切り】1月2日に坂路で併せ馬。準オープン馬をアオって楽々先着を果たした。馬体もすっきり見せ、気迫も高レベル。


【見解】中間の順調さは特筆レベル。最終追いを坂路とするのは前走で成功したパターンを踏襲したもので、時計はその前走時よりはるかに速い。目標に据えた一戦に万全の状態で臨めそう。


総合評価「A」


著者プロフィール


西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター


競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。


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