男子テニス世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ選手が、新型コロナウイルスに感染したことを明らかにした。
ジョコビッチ選手は6月に母国セルビアなどで開催したテニス慈善大会で感染したと見られ、参加選手の間で感染が相次いでいる。
新型コロナウイルスによりプロテニスツアーが3月途中から中止されるなか、ジョコビッチ選手は選手の体力維持のため、チャリティーを兼ねた大会を開催したが、大会には大勢の観客が集まり、マスクをした人もほとんどおらず、選手たちはネット越しに握手や抱擁を交わすなど社会的距離(ソーシャル・ディスタンス)に配慮した感染対策は見られなかった。
大会に参加した選手のなかでは、最初に世界ランク19位のグリゴール・ディミトロフ選手が体調不良を訴え、検査で感染が確認された。その後、ディミトロフ選手と対戦したボルナ・チョリッチ選手の感染が判明した。
大会の開催は時期尚早「私たちは間違っていました」
6月24日、ジョコビッチ選手は自身のインスタグラムを更新し、主催した大会で感染者が出たことについて「時期尚早だった」と述べた。
「私たちの大会が危害を加えてしまったことを深くお詫びします。この1ヶ月間に行ったことはすべて、純粋な心と誠意を持って行ったことです。私たちは、この大会がすべてのヘルスプロトコルを満たしていると信じていましたし、当地の状況は大会を開催するのに十分な状態にあると信じていました。しかし、私たちは間違っていました」
ジョコビッチ選手は「もしあなたが大会に参加した場合、もしくは参加者の周りにいた場合は、検査を受けて社会的距離を取ってください」と呼びかけた。