男子フィギュアスケートのネイサン・チェン選手は、新型コロナウイルスの影響により氷上での練習が禁止されたことで、改めて自分がスケートを愛していたことに気づいた。
スケートファンのためのインスタグラムライブに参加したあと、チェン選手はインタビューで「最近はウェブでスケート動画をたくさん見ている」と話した。
いくつかは自分の滑りを振り返るため、そのほかの動画では他の選手のスケートをチェックした。3月の世界選手権が新型コロナウイルスの影響で中止になってから、チェン選手はスケートファンのような日常を過ごし、いかにスケートが大好きだったかを再発見した。
氷から離れたことで見つめ直したスケート愛
「スケートが恋しくて堪らない」とチェン選手はインスタグラムでファンに認めた。アメリカの名門イェール大学で統計を学ぶ学生でもあるチェン選手は、以前のインタビューで学業と競技生活の両立は大変と話したことがある。
「学校にいるときは『普通の学生になれたらな』と思うこともある」というが、スケートから離れたことで自分の心と向き合う時間ができた。
「僕は本当にスケートが好きなんだと実感しました。いつも氷の上にいるのが好きなんです。氷の上から離れることを余儀なくされたことで、なぜ僕がこのスポーツをそんなに愛していたのか見つめ直すことができました。僕がスケートを始めたのは3歳の時です。人生の大部分を占めてきました。氷の上にいないのは不思議な感じがします」
2022年の北京冬季五輪まで2年を切った。次回の五輪について質問されると、チェン選手は「オリンピックまで2年しかないなんてクレイジーだね」と驚きの表情を浮かべて笑った。
「あと2年で何を成し遂げたいのか、どうやってやるのか、チームのみんなとじっくり話し合って考えたい。この2年間でやってきたことには満足しているので、それを続けていきたいと思っています」