ITTF(国際卓球連盟)が4月20日に21世紀の女子ドリームチームを発表した。
5人中4人が卓球王国・中国出身の選手だが、ただひとり伊藤美誠選手が非中国系選手としてファン投票により選ばれている。
伊藤美誠は「日出づる国で最もエキサイティングな才能」
最も多くの票を獲得したのはリオ五輪女子シングルス金メダリストの丁寧選手。
世界選手権でシングルス優勝3回、オリンピックでもロンドンで銀、リオで金メダルを獲得するなど長く女子卓球界に君臨してきた。団体戦でもオリンピックや世界選手権での優勝経験がある丁寧選手を、ITTFは「ドリームチームに相応しいリーダー」と評した。
伊藤選手は13.4%の得票率で丁寧選手に次ぐ支持を集めた。ITTFは「日出づる国で最もエキサイティングな才能のひとり」と伊藤選手を紹介する。
若くして記録を更新し続けてきた伊藤選手の最も傑出した瞬間は、彼女が15歳で史上最年少の卓球メダリストになった2016年のリオ五輪かもしれないと4年前の活躍を振り返る。
ITTFワールドツアーで8度のシングルス優勝を数えるようになった伊藤選手。今回のドリームチーム入りは「すでに彼女が世界中の卓球ファンのハートを掴んでいるように見える」とITTFは分析した。
レジェンドや現世界1位もメンバー入り
13.2%の得票率で劉詩ブン選手が続く。2019年の世界選手権シングルス優勝で「彼女は生涯の夢を達成した」。
4番手は11.5%の支持を得た張怡寧選手。2000年代に活躍した張選手は2004年のアテネ五輪で女子シングルスとダブルスの2種目を制覇。2008年の北京五輪では開会式の選手宣誓を務め、競技でも女子シングルスと団体を制した。
「真のレジェンドである張は、彼女に相応しい地位を獲得しました」
最後にメンバー入りを果たしたのは支持率9.9%の陳夢選手。これまでにITTFワールドツアーで15個のシングルスタイトルを獲得し、2019年のワールドツアー・グランドファイナルズでは3連覇を達成した。
「2019年6月以来、世界ランキングのトップに立ち続けていることから、陳を外すことは非常に困難だっただろう」